名探偵の姉は一児の母

Episode ７ ページ10

「Aさん、知っているんですか？
あの組織のことを」


僕達が聞きたかったことを沖矢さんが聞いた

あいつはいけ好かないが今回ばかりは感謝した

今の質問に工藤さんの答えは


『当たり前でしょ？
私も組織の人間なんだから』


「「「なっ！？」」」


この場にいる全員が...いや、哀ちゃん以外は声を上げた


「Aさんのコードネームはアルディラ」


「アルディラ！？
組織の最高幹部じゃないか！」


僕は驚いて声を上げてしまった

そう、アルディラは組織の中でもよく噂を聞く人物なのだ

ボスのお気に入りで彼女のいうことならば何でも聞くという噂がある


『そうよ
よく知ってるわね

安室透さん...いや、バーボン？
それとも、公安の降谷零さんかしら』


組織の最高幹部に僕...俺がノックだとバレている！？


「！？なっ...なんで本名を」


俺はつい声を荒らげてしまった


『組織のノックは全員頭の中に入ってるわ』


「じゃあ、何故僕がノックだと報告しないんですか？」


俺は恐る恐る聞いてみた


『報告して、私になんの得があるのよ
私だってあなた達みたいに組織に潜入している身なのよ？』


最高幹部のアルディラが俺と同じ組織に潜入しているノック...？

俺はその事実を信じられなかった

その後工藤さんは『どこに所属してるかは自分達で調べなさい』と言った

工藤さんは哀ちゃん基、宮野志保さんを手招いた

工藤さんは志保さんを抱きしめ、泣きながら志保さんの姉、宮野明美についてを謝っていた

志保さんは涙を流しながら謝っている工藤さんを諌めた

この話が一段落つくと今度は工藤さんの話になった


「姉貴は組織の最高幹部なんだよな？

なんで、安室さんは姉貴が最高幹部だって気が付かなかったんだ？」


コナン君が疑問を口にした


「噂だけ聞いていて、見たことがなかったんですよ」


俺が理由を話すと工藤さんが口を開いた


『当たり前よ
アメリカにいて、ついさっき日本に帰ってきたんだから...

それに、今は育児休暇をとってるのよ？』


ついさっき日本に！？

だからキャリーバッグを持っていたのか！

それに、育児休暇をどうやってとったんだ？


「よく育児休暇が取れたな」


『ん？
だって、組織のボスを脅したんですもの』


勘が当たった

彼女は組織のボスを脅せるほどの力を持っているということか

彼女には協力をしてもらわないとな

安室side終了

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