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#2 ページ2

『はぁ、なんか退屈.......』



私の名前は黒崎メア。17歳にして独り暮らしをしている。


今は買い物を済ませて、電車で帰っている途中。静かに揺れる電車内は、声が出るほど退屈だった。




もう少しで終点かな、と思っていたその時。


車掌室から放送が入った。




《誠に勝手ながらぁ?只今よりささやかな物理学実験を行いまぁす!》





........え?物理学実験?





《それでは早速、これをお聞きくださ〜い♪》





【ドォォォン!!】




『わっ.......!』グラッ




爆発音とともに電車内が揺れた。




爆発.......!?




『まさか、ポートマフィア?』



ポートマフィアの爆弾魔。そうとなれば説明がつく。思い浮かんだのは、指名手配犯の「梶井基次郎」だった。


確か彼は異能力者だったはず........



《皆様が月まで飛べる爆弾が、先頭と最後尾につけられております。さて、被験者代表敦くん!君が首を差し出さないと、乗客は月どころか天国に行っちゃうぞぉ〜》



乗客達が逃げまとう中、私は爆弾が有るという最後尾に向かった。




何とかして、爆弾を解除しなきゃ。




「―――――すみません!通して下さい!」



すると、前方で誰かの声が聞こえてきた。
声の主は、白髪で小柄な男の子。どうやら彼も最後尾に向かっているようだった。




何だか、嫌な予感がする........

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作者名:黒瀬ヤミ | 作成日時:2018年6月14日 21時

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