第13話 対価 ページ14
そふぃ「賛同できないわ」
セレパラ内のカフェで再び落ち合った私たちは、早速ウミヘビの提案を話した
でも・・・、
そふぃ「私は手加減しないし、Aにも余計なことはしてほしくない」
そふぃの反応は冷たいものだった
そりゃそうだ、私も最初はそう思ったもん
でもこの気持ちをわかってもらわないと
A「私たちはアイドルで、見てくれた人に最高の時間を過ごしてもらうことが使命なんじゃないの?ストーリー性を考えれば、"綾鷹Aが逆転勝ち"するほうが絶対盛り上がるし、それをみんな求めてる」
そふぃ「みんなって誰?やらせのステージを見て「いいね」と思う人がどこにいるの?」
A「違う!やらせじゃない、ひとりひとりがバラバラに力を出しても、2人は5人に勝てない・・・、力を合わせて戦うのよ」
そふぃはアイスティのグラスを不服そうに揺らしてテーブルに戻した
そふぃ「つまり、私ひとりでは紫京院ひびきに勝てないと?」
A「そうは言ってな・・・、」
そふぃ「5人が相手なら、私たちはひとりで2.5人を超える力を出せばいい。それができないなら、あなたは所詮ひびきの手の中から逃れることもできない存在ということ」
そふぃは怒っていた
ダメだ、こんなつもりじゃなかったのに
なんとかもっとうまく説明しないと・・・、
そふぃ「私はできる。やってみせるわ。あなたはどうなの?」
A「そうだけど、でも、もっと良くできるはずじゃない?」
そふぃ「応援してくれる人に嘘をついてまで?」
A「だから違うんだってば!」
思わず怒鳴ってしまって、ハッとした
こんな調子じゃ話し合いなんてできない
A「ご、ごめ、とにかく私が言いたいのは、この対決自体がひとつの舞台とみなせば、役割をどう演じようとそれは正々堂々と戦ってることになるってこと、だから・・・、」
ううん、ダメだ、言葉が滑ってる
もっと何か言い方が・・・、
そふぃ「それは私と決着をつけることよりも大切なことなの?」
そふぃは少しの沈黙のあと、顔を伏せてガタンと立ち上がった
ダン!とテーブルに千円札を叩きつける
そふぃ「お釣りは結構よ」
そしてそのまま目も合わせずに出口へと歩きだした
どうしよう、何か言わなきゃ
何か・・・、
A「・・・っ」
私の想いは、喉元でつっかえたように止まってしまった
なんてこと・・・、
私、そふぃと、ケンカしちゃった・・・、
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きらるり(プロフ) - まりタン♪さん» いつもありがとうございます!今回もかっこよさを重視したのでそう言っていただけると本当に嬉しいです(´▽`) 次は続編ではないですがよかったらよろしくお願いします♪ (2016年8月28日 8時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
まりタン♪ - 綾鷹様とそふぃ様、かっこよすぎです!! 新しい小説、楽しみにしています。頑張ってください! (2016年8月28日 3時) (レス) id: 74733037cc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かーなさん» ありがとうございます♪ちゃんと歌えるように書いたのでよかったら心の中で口ずさんで読んでください(´▽`) (2016年7月2日 14時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
かーな - 歌詞のアレンジが素敵です! (2016年7月2日 12時) (レス) id: 9f85a61d06 (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ましゅまろうさぎさん» こんにちは!コメントありがとうございます!好きになってくれてとても嬉しいです!(´▽`) もう終盤ですので最後まで書けるよう頑張ります♪ (2016年7月1日 18時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年6月18日 15時