第19話 ページ20
あおい「Aちゃん！改めて、入賞おめでとう」
A「来てくれたんですか！？ありがとうございます！」
コンテストの表彰式のあと、作品の展示室であおい先輩に声をかけられた
私はカバンから賞状をチラ見せして笑った
あおい「やったね。Aちゃんの写真は？」
A「あそこです」
指さしたのは、写真が横2列でたくさん張り出されたパネル
あおい「あれ？"優秀賞"って1枚じゃないんだ」
A「ふふっ、ばれちゃいましたね。最優秀賞と特別賞が1枚ずつで、優秀賞は8枚選ばれます。つまり、実はただの銅メダルです」
そう、私は今回は1番じゃない
でも・・・、
A「チャンスはこれからもあります、それにコンテストはこれだけじゃないですから」
あおい「うん、これからも頑張って♡」
写真の前に立って、二人でしみじみと眺めた
逆光の中、どこか先を指差し力強く歩いていく少女
深い紺の制服はその決意と自信を象徴しているかのようだ
あおい「不思議・・・、後ろ姿なのに、なんだか笑っているように見えるの」
A「はい」
それはきっと、私がそう願ったから
写真に写るのは目に見えるものだけじゃない
同じものを撮っても、撮る人の心の持ちようによって見え方は変わる
だから、私は・・・、
A「私はこれからも撮り続けます。この世界の色んな人を・・・、もちろん、あおい先輩のことも」
あおい「うん、Aちゃんのフォトカツ、これからも期待してるからね」
A「これ、次会ったら見せようと思っていたんです」
私は一枚の写真をバインダーから取り出した
『
あおい「あっ、この前の！ドレスアップまでしてくれたんだ」
A「これは私の新しいスタートラインです」
あおい先輩は何のこと？という顔で私を見た
ふふっ、今はまだナイショ、今はね
A「私、新しい夢ができました。前からずっと思っていたけど、目を逸らしていました。でももう逃げません。二度と」
私はあおい先輩の手を取って強く握った
透き通った蒼い瞳を真正面から見据えて・・・、
A「これからも・・・、ずっと私のそばにいてくれますか？」
あおい「もちろん！私たちはもう、先輩後輩じゃない、友達でしょ？」
あおい先輩はアイカツフォンを取り出して私の肩に手を回した
ピピ、カシャ
レンズを通して切り取られた時間の中で、私たちは一枚の世界に収まった
最高の笑顔と共に───
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きらるり(プロフ) - こんにちは！コメントありがとうございます！ドキドキしていただけてとても光栄です！これからもドキドキなお話を書けるよう頑張ります♪ (2016年9月5日 6時) (
レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
小林ふうり@dr(プロフ) - 面白かったです。私はあおい推しなのでとてもドキドキして、良かったです。これからも、頑張ってくださいね！ (2016年9月3日 15時) (レス) id: d5d4dc728a (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 夏気味うどんさん» はじめまして！読んでくださってありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです！書いてよかった・・・(´▽`) こちらこそコメントありがとうございました！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
夏気味うどん(プロフ) - わーーー！！こういうお話待ってました！！素晴らしい小説ありがとうございますっ！！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: 90d1ded8fc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 唯さん» 唯さんいつも一番乗りありがとうございます！更新頑張ります！ドロシーのお話も半分くらい下書きできてるのでもうちょっと待っててください( ;￣ω￣)ゞ (2016年8月4日 22時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2016年8月3日 23時
