第16話 地図にない道 ページ41
冴草さん「本当にありがとう、素晴らしいライブだったわ、長生きして良かった」
A「いやー照れますね、あはは」
みんなが会場を出てから、私たちは来てくれた冴草さんと固く握手を交わした
完成品の学生証の印刷データも受け取ったし、これで部員が何人来ても大丈夫☆
冴草さん「でもあなたたちにとってはここがスタートライン、これからも応援しているからね」
あんず「ありがとうございます!」
アヤメ「あたしからも礼を言うよ」
後ろから現れたのは・・・、
村崎さん?
アヤメ「ちょっと星空借りるぞ」
A「え?」
私が反応するより速く、村崎さんは私をいきなりお姫さま抱っこして部室の外へと駆け出した
なに!?どういう・・・!?!?
アヤメ「あたしの本気見せてやるよ、掴まってろ」
A「はい???」
建物の外へ出た瞬間、村崎さんはスタートダッシュの姿勢を取った
そして・・・、
アヤメ「レディ・・・、ゴー!」
走り出した
走っ、早、速っ、はや!?!?
ちょ、ちょっと待って
これ100キロくらい出てない!?!?
アヤメ「イヤッホーーー!!」
いつもの景色が信じられないスピードで後ろに飛んでいく
アヤメ「あっはっはっはっ!」
A「あはっ、あははは!」
気が付けば私も村崎さんも笑っていた
何が起きてるのかわけがわからないけど・・・、
村崎さんが楽しそうだからいいか♡
☆★☆★☆
ものの1分で広い校舎を一周してしまった私たちは、部室の前でようやくブレーキをかけた
アヤメ「幼稚園のかけっこでさ、一番だったんだ」
村崎さんは私を地面に下ろすと、急に話し始めた
アヤメ「いつもイバってたやつらがみんなあたしより遅くてさぁ・・・、最高に気持ち良かった。それだけなんだ」
A「村崎さん・・・、」
アヤメ「あたしの六年間は無駄になったかもな、でも、だから何?あたしの人生はまだ何十年もあるのに・・・、その残りまで全部、無駄にしようとしてた」
そっか、自分なりの答えを見つけられたんだ
私たちの想い、アイカツで伝えられたから
アヤメ「あたし、意地を張ってた、でももういいんだ、リミッターを外せば、あたしはもう世界一速い中学生なんだから」
A「うん」
アヤメ「次はアイカツで世界一になってやるよ」
A「えっ!?」
アヤメ「だめか?」
それって・・・、
アヤメ「募集中なんだろ?新入部員」
村崎さんはちょっと照れくさそうに笑った
私たちの影がひとつに繋がる、1秒前のことだった
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かほ(プロフ) - きらるりさん» 本当ですか?!楽しみに待ってます!! (2018年4月3日 8時) (レス) id: c1e96e310d (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かほさん» わーっ、こんな昔の作品にコメントありがとうございます!本当に嬉しいです!ちょうど続きを書いているのでもうしばらくお待ちください (2018年4月2日 23時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - すごく面白かったです!更新待ってます!! (2018年4月2日 23時) (レス) id: c1e96e310d (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆうきさん» ゆうきさんまだ見てますか?すごく経っちゃいましたけどあおいちゃん夢小説の連載を始めたのでよければコチラからどうぞ♪ http://uranai.nosv.org/u.php/novel/krrr_aikatsu11/ (2016年8月3日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆゆゆさん» 丁寧なコメントありがとうございます!その辺は意識して書いたので伝わって本当に嬉しいです!首輪は支配のシンボルとして書いているのですが、じゃあ誰が支配者なの?みたいな・・・、とにかく読み取っていただけて感動しました!本当にありがとうございました! (2016年5月2日 17時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年3月20日 12時