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最終話 永遠の灯 ページ22

スミレ「う・・・、私は・・・、」
A「大丈夫?」

スミレちゃんは私の腕の中でゆっくりと目を開けた
そこにはもうあの闇の光は宿っていない

スミレ「まるで夢を見ていたみたい・・・、」
A「うん、夢だよ・・・、あれは夢、だからもう大丈夫」

私たちが立ち上がると、足元に何かがヒラヒラと舞い落ちた

A「これは・・・、」

色褪せた古いアイカツカードのようだった
焦げたような跡が付き、銃で撃たれたような穴まであいている

あの半円のようなシンボルのアクセサリーと、『ルナティックトワイライトティアラ』の文字が微かに読み取れた

A「トワイライト・・・、そうか、このシンボルは夕日だったんだ」

太陽が沈み、月が昇る境界の時間をかたどった衣装
だから、『宵闇のコーデ』

よく見るとトップスやシューズも落ちている
どれもボロボロでもう使えそうにない

スミレ「終わったんだ」
A「うん」

私たちは満月の照らす道をゆっくりと歩き出した


☆♪★♪☆♪★♪☆


部屋に戻ってから、スミレちゃんは自分に起きたことを全部話してくれた
自分の気持ちが抑えられなくなっていったこと
宵闇のコーデはマガトの鏡とは別のモノで、おそらく前の持ち主・・・、このピストルと同じように、誰かが偶然ここに隠したのだろうということ

そして、『願い』について・・・、

スミレ「Aちゃんとずっと同じ日を過ごしたいって心のどこかで思っていたのは、本当なの。私は自分の意思で何度も引き金を引いた・・・、Aちゃんのことを親友だと思っていたけど、宵闇のコーデに見透かされて気付いたの。本当の私は、Aちゃんのことを・・・、ひとりの女の子として・・・、」

ごめんなさい、とスミレちゃんは消え入るような声で言った


A「謝らないで、スミレちゃん」

私も・・・、
私の本当の気持ちを話さなきゃ

A「その、こっ、恋人!?になるかどうかはまだわからないけど・・・、スミレちゃんとずっと一緒にいたいって思ってるのは、私もきっと同じ気持ちだから。卒業しても、大人になっても」

私たちの関係をどう呼ぶのかなんて、どうでもいい
お互いに世界で一番大切な人であることには変わらないんだから

スミレ「ありがとう、これからもよろしくね♡」
A「うん♡明日からまた、アイカツ、頑張ろう!」

私たちは笑顔で握手を交わした

エピローグ→←第20話 禍門(マガト)



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設定タグ:アイカツ! , 氷上スミレ , ホラー,サスペンス   
作品ジャンル:アニメ
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きらるり(プロフ) - ゆゆゆさん» ゆゆゆさん!いつも嬉しいコメントをありがとうございます!!月の描き方はこだわりポイントなので気付いてくださって感激です(´▽`) ゆゆゆさんも熱中症に気を付けて頑張ってください☆ 読んでくださってありがとうございました!! (2018年8月18日 0時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - →気になりますがスミレちゃんが宵闇のコーデに操られているわけではなく自ら行動しているので主人公も受け入れたのかなと自分は思いました。近頃は暑い日が続きますがお身体に気をつけて頑張ってください。素敵な作品ありがとうございました。長文で申し訳ないです。 (2018年8月17日 22時) (レス) id: 361e2104ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - とても面白かったです。特にエピローグでの「今夜は月が満ちているの」というスミレちゃんの言葉を読んだ時すごくドキドキしました。マガトのまじないが満月の日に完成すると本文中にあったので。エピローグでのふたりの儀式は夢なのか現実なのか→ (2018年8月17日 22時) (レス) id: 361e2104ee (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - Twilight Win the Crownさん» ありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです (2016年1月25日 17時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
Twilight Win the Crown - すっごい面白かったです!! (2016年1月25日 15時) (レス) id: e0c7f304cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きらるり | 作成日時:2015年12月8日 19時

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