【アイカツ！】マガトの呪いと宵闇のコーデ

エピローグ ページ23

あれから数ヵ月が過ぎた
長い冬は終わり、もうすぐ春になる


私たちのアイカツはうまくいっている
スミレちゃんの新しいCDは大ヒットを飛ばしたし、私もドラマの主役になったりした

そして、オフの日には一緒に過ごしている
他のみんなと一緒の日もあれば、二人きりの時もある

A「やっぱりないね」
スミレ「うん・・・、」

あれから商店街に行く度に、あの古い道具屋を探している
マガトの鏡を返すために

でも、どこを探しても、そんなお店は見つからなかった



私たちは元の日常を取り戻した



でも・・・、




私は今でも時々、あの夢を見る
楽しい一日をスミレちゃんと過ごして、でも最後はあのピストルで・・・、

きっとただの夢だ
あまりに強烈な出来事だったから強く印象に残っているだけなんだと思う

ただ、そうして目覚めの悪い朝を迎える度に、あの時の宵闇のコーデの言葉が頭の中をよぎる

『一度折り曲げてしまった針金が、もう二度と真っ直ぐには戻らないように・・・、』

一度、絡み合い繋がりかけた私とスミレちゃんの運命は、鎖のように輪になることはなくても、
どこか歪んだ形のままになってしまっているのかもしれない

でも、それでもいい
それでもスミレちゃんとの関係が壊れるわけじゃない

ううん、むしろ・・・、

スミレ「今日は楽しかったね！明日もこんな一日だったらいいのに」
A「うん、そうだね」

私も、心のどこかでこうなることを望んでいた気がする
これは、私たちの願い・・・、


スミレ「ねえ、今夜は月が満ちているの」
A「スミレちゃん・・・、」

黒く塗られた鉄が、月の光をギラギラと反射していた

私はきっと、笑っていた





『パン！』




-END-

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