5話。 ページ6
「えぅ、っとぉ…」
案の定私の言葉に戸惑った表情を浮かべる天宮くん。
確かに半年間毎日顔を合わせていた人物とはいえ、喋ったことのない人にいきなり「一緒に学校に」なんて言われたら、私だって彼みたいな反応すると思う。
それを分かりつつも、私は言葉を止めなかった。
「一歩学校の敷地に入るだけで良いからさ、なんなら、私と離れて歩いてくれても大丈夫だから」
これじゃあ一緒に行く意味はないじゃないか、と天宮くんは思った事だろう。
でも私はそれで良いから、どうしても彼に学校に来てほしかった。
理由は自分が寂しくならないようにと身勝手なものだが、それで天宮くんが損をするわけでもない。
…得するわけでも、ないけど。
私の瞳を探るように上目遣いで見る天宮くんは、やがてふるふると足を震わせながらも下唇を強く噛んでから小さく、本当に小さく頷いた。
「ぇあ。本当に?」
もう一度、今度ははっきりと頷く天宮くん。
そして彼は、その震えた足で私にそっと近付いた。
「…っ」
顔を逸らしながら、口をキュッと結んでいる。
そんな彼を、私はいつか笑わせてあげたいと思った。
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るぅ(プロフ) - 小説見ても、最後のあとがき見ても泣きました!最高でした!これからも頑張ってください!全力で応援してます!! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 44848c94a9 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - うはー、セイシュンすぎるー( ・ω・) (2018年7月20日 10時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - なので周りの人に悩みが伝えられて『不登校』などでも自分で考えて選択できている人は私なんかより強い人だと思います。(実はリスカとかもしてしまっていて)こんなものをネットでしか出せない、しかもまとまりの無い自分語りでした。長文すいません (2018年7月11日 2時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 私は小説とかで出てくる『何でも言える友達』という存在が羨ましいです仲のいい子はいるけどどこか信用できなくていつも八方美人してしまって学校から帰って暗くなってしまいますでも不登校になったりとか特別な教室での通学するほどの勇気すら持てません (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち - 今回も素敵なお話でしたなんだか温かい気持ちになりました (2018年7月11日 1時) (レス) id: 59a56879c2 (このIDを非表示/違反報告)
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