白色の小鳥 ページ5
テスト二日目。
朝起きたら、未だに白色の小鳥がいた。
なんなら俺の近くで寝てた。絶対警戒心をどこかに置いていっていると思う。
「君さぁ…俺の頭の上ほんと好きだね」
走っている間もずっと頭の上に乗っている。
今は冬で、普段は凍えながら走っているが、今は頭の上だけ暖かい。
小鳥は、上機嫌にﾋﾟｨと鳴く。
「でも、この後【神守の里】なんだよなぁ…君を頭の上に乗せてたら、門番の人に同一人物だってバレちゃう…」
なんせ、泣き文句は前回のテストで使ったばかりである。
小鳥はかわいらしい仕草で首を傾げ、頭の上に座り直す。
退ける気はないようだ。
「もう…通れなかったら君のせいだからね？」
小鳥に向かってそう呟きながら、俺は【神守の里】に向かった。
「通っていいぞ」
「…え？」
いつもの門番が、あまりにもあっさりと通してくれたので、思わず二度見する。
「えっ…いいんですか？」
「いいと言っているだろう…お前は旅人だろう？」
その言葉に、どぬくは目を見開く。
「前々から妖狐がこの辺りを通るんだよ…。だから、お前も気をつけろよ」
「えっ…」
(この人…)
俺が妖狐だって、気づいてない？
「今日はちょうど妖狐が通る日だから…いつもならこのあたりの時間帯なんだ」
マジで普通の旅人として扱われている気がする。
まあ、それならある意味好都合だし…。
そーっと前を通り抜けた時、小鳥が頭の上から降りた。
「…ん？お前、妖狐！？」
「えっ！？バレっ…え！？」
とりあえず、全力ダッシュで逃げよう。
すごいスピードで追いかけてくる門番から逃げながら、涙目でついてくる小鳥に訴える。
「なんで今降りたのさぁぁぁ！」
小鳥は呑気にﾋﾟｨと鳴いた。
「ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…つか…れた…ｹﾞﾎｯ」
俺が師匠のプリン食べて師匠が激怒した時に追いかけ回された時レベルに疲れた。
頭の上に乗った小鳥は呑気にあくびをしている。
「普段なら師匠が迎えに来るのに…というか、今回は師匠が手を出して来なかったなぁ…」
毎度のように怖がって進んだりしていたが、今回は師匠の手助けがなかった。
おかげで一度【恐怖の海】で溺れかけてしまった。
「ま、なんか忙しいのか」
そう思い直して、俺は【始まりの森】の方に走っていった。
―――それが、これから起こる悲劇の幕開けだった。
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青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！やっと２０話行きましたー！応援ありがとうございます！神ってる…✨めっちゃ嬉しいです！いつもありがとうございます！ (2月10日 22時) (
レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - わあ〜！！20話おめでとうございます！めちゃくちゃ楽しみです！毎回切る所が神がかってるんですよ、、。（内容も神、ハイ。）6章も見ます！！頑張ってください！！！ (2月10日 22時) (レス) @page20 id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
青空 冬(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！そうなんです…でも、のあさんも結構出す予定です！引き続き見てくれると嬉しいです！ (1月25日 20時) (レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
みいな - すごい展開になってきましたね……！！のあさん会なのかな？っと思っていたら急な展開に！想像力半端ないですね、、（いい意味で）とっっっっっっても面白いです！これからも応援しています！！ (1月25日 15時) (レス) id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青空 冬 | 作者ホームページ：sakurasaku
作成日時：2024年1月15日 22時
