頑張り屋の廉くん30

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紫耀side

あれから、夜中1回だけ寝苦しくて

起きた廉だけど、それ以降は起きることなく

熟睡できてた廉にほっと肩を撫で下ろす。


廉「げほっげほっ」

「よしよし、」


廉の咳が聞こえると無意識に

手は背中にまわってて、擦ってる自分がいる。


廉「っ、はぁ…しょ、」

「え、」


ずっと寝てた廉が急に起きて

俺の名前を呼ぶもんだからびっくりして声が漏れる。


廉「この前はほんま、ごめんなさいっ…げほっ、」

「れん、、謝らなくても…」

廉「んーん、俺さ…嫌やってん、ほんまは」

「いや？」


そして何かと思えば、この前プチ喧嘩になってしまった

ダンスレッスンの日のことだった。


廉「うん、置いてかれるんちゃうかなとか、、俺が1番足引っ張ってるやんな…って、げほっ、はぁっ…やから、しょおに言われたとき…悲しくて、でも…その通りやなって」

「ちがっ…廉「違くないねん。ゲホゲホッ…出て行けって言われたときも、悲しかったけど…俺が居らん方がレッスンもスムーズやんなって」


俺、、酷すぎる。

俺のあの言葉で、廉をどれだけ傷つけるのか

考えれば分かることじゃん。


なにやってんだろ、ホント。

出来る事なら、時間を巻き戻して廉に怒った俺に、怒りたい。


「廉、ごめん。俺酷い事言った…それに、言い訳になるけど…俺、あんなこと思ってない。ほんとごめん」

廉「分かっとる、、紫耀があんなことを思ってへんって、ただ…正論やなって」


違う。正論でも何でもないんだよ。

本当に言うべきじゃないんだ、あんなひどい事。


「正論じゃない。廉はいつも、どんなに疲れてても手を抜かないで、綺麗に丁寧に仕事に取り組んでるの俺が一番、知ってる。だから廉、自信を持って」

廉「っ…ありがと、」


そしてやっと廉は納得してくれたのか

ありがとう。って受け取ってくれた。


良かった、、

安堵して、また看病を再開した。





＊








＊






それから4日間、看病を続けて

今日漸く熱が下がった。


下がったんだけど、まだ怠さが残ってるらしく

お仕事の再会はもう少し先にする事に。


廉「ありがとな、」

「いいの。誰かが具合悪い時は支える。それがグループだろ？」


そう俺らはグループなんだから

誰かが具合悪かったり苦しんでたら

迷うことなく手を差し伸べなきゃいけないんだ。


廉、これからも支えるから

今度は遠慮せず頼ってきてね。


End

入り切らないので
作者のページに書かせて頂きます。

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