6 ページ21
岸side
そのいわげんの言葉に、廉はスマホから
目を離して目をまんまるにして驚いてる。
そしてその目にタプタプと涙が溜まってくる。
紫「怖いの分かるよ。怖いよね。声が出なくなって、何か病気ですって言われるんじゃないかとか、もう一生声が出ないとか言われるんじゃないかって不安で仕方ないよね」
廉(コクン)
紫耀が言葉を選んでるようで
少しの無言の後、またゆっくりと口を開いた。
紫「でも、大丈夫だから。俺医者じゃないし、医療知識はないけどさ、何となく病院に行ってちゃんと見てもらえれば大丈夫な気がするんだ。だから廉、俺の事信じてほしい。信じて一緒に病院に行こう?」
その紫耀の言葉を真っ直ぐな瞳で聞いてる廉。
そしてスマホに視線を落として
なにやら文字を打ってる。
数秒待ってると、画面を見せてくれた。
廉『俺、紫耀の言葉信じる。から、一緒に病院に行ってほしい』
れん…
良かった。
ちゃんと行くって決めてくれて。
*
*
「ほんとごめんな。一緒に行ってあげれなくて」
廉(フルフル)
今日は久しぶりにオフ。だったはずなんだけど
急に俺と海人に仕事が入ってしまった。
一緒に行くって約束したばかりで
傍に居てやれないのが凄く悔しいのと申し訳ない気持ちで
胸がいっぱいになった。
けど、どんな時でも優しくて
人想いな廉は、不安気な顔のままフルフルと
首を横に振って笑顔で小さく手を振ってくれた。
海「紫耀、じん、玄さん。廉の事よろしくね」
紫「ん、任せて」
海「帰ってきたら、教えてね」
神「うん。ちゃんと先生に話聞いてくるから」
その言葉に俺も、頼んだ。そう言葉を残して
海人と2人、マネさんの車に乗り込んだ。
*
*
紫耀side
「じゃあ、廉。行こっか」
廉(コクリ)
廉の声が出ないと俺らが知ってから40分。
廉は俺らが知る前から分かってたから
もっと長い時間この声が出ない状況で不安に思ってるはず。
「大丈夫だからね。俺もじんも玄樹だって居るから」
大丈夫なんて確証はない。
もしかしたら廉の声が一生戻らないかもしれない
一生聞けないかもしれない
そんな不安は俺だってあるけど…
それを躊躇に出してたら、廉がさらにもっと不安に押し潰されるだけ。
そう思ったら、少しでも明るく
大丈夫だと少しでも思ってもらえるようにするのが俺の役割
と思う事が出来て廉に声を掛けてたんだ
それからじんの運転で病院に向かった
375人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん、こんばんは。いつも移行時期にコメントを下さりありがとうございます。とっても嬉しいです。そうですね、ここ最近暑い日が続いてるので、はるきさんもお体に気を付けて夏を過ごしてください。part31も変わらずよろしくお願いいたします^^ (2022年7月19日 17時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 作者から見ました。無事30章を終えることが出来て良かったですね。ここ最近天気が悪かったり暑い日が続いてると思うので体調には気をつけて下さい。黒瀬さんも忙しい中いつも楽しいお話をありがとうございます。30章お疲れ様でした。31章も自分のペースで頑張って下さい (2022年7月19日 16時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。TXTファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。リクエスト下さりありがとうございます。看病役はKingの2人ですね。お応えするまでかなりお時間頂きますが、必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです (2022年6月13日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
BTS。TXTファン(新田勇人にったはやと)(プロフ) - こんばんわ!リクでインフルになるのをお願いしますm(_ _)m看病は平野 高橋でお願いします (2022年6月13日 22時) (レス) id: 8dd9a9feb2 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - BTS。TXTファン(新田勇人にったはやと)さん» 新田さん、こんばんは。お返事が遅くなってしまい大変申し訳ないです。リクエスト下さりありがとうございます。お時間頂きますが必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです。 (2022年5月24日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年4月11日 22時