頑張り屋の廉くん29

ひとりじゃないよ（入所記念） ページ43

廉side

廉マネ「永瀬、今度のPremiumMusicの司会に決まったぞ」

「え？」


ソロのお仕事をするため

楽屋でスマホを見ながら

呼ばれるまでの時間を潰してたら

急に橘さんが入ってきて


そういきなり言うもんやから

びっくりして頭の処理が追いつかん。


廉マネ「だから、今度3月30日放送のPremiumMusicの司会に選ばれたんだよ」

「ほんま…？ホンマに？」

廉マネ「ホンマホンマ。ほら」


そう言って橘さんが使ってる

スケジュール帳を開いて見せてくれた。


「ホンマに書いてある」

廉マネ「な？ほんとだろ？」


そこでやっと頭の処理が追いついた。


「これってこの前、しょおと健人くんが司会やってたやつやんな？」

廉マネ「そーだぞ。よかったな！司会やってみたいって言ってた夢が叶って！」


そう言って、俺の背中を

ポンポンッと叩いて喜んでくれた。


「ありがとうございます。頑張ります」


取り敢えずマネさんには

そう言ってたら仕事の時間になって

外からスタッフさんの声が聞こえて

その声に返事をした。


「いってきます」

廉マネ「おー、いってらっしゃい。家に帰ったらメンバーに伝えてあげな？びっくりするぞー笑」

「はいっ笑」


そう返事をして、撮影に向かった。






*









*




無事に今日も仕事を終えて

タクシーを捕まえてシェアハウス手前で降りた。


「ただいまー」

岸「お！おかえりー、お風呂出来てんぞー」

「ありがと、先に頂くわ」

岸「おう、ゆっくり温まってこいよー」


もう4月。

といっても、日によってはまだ

寒い日があったりしとって…


そして今日は肌寒い日。

優太が先にお風呂入っていいよ

そう言ってくれて嬉しくて

そんな気持ちを抱えながらお風呂場に向かった。


「ふぅっー…」


身体と髪の毛を洗ってから

湯船に浸かって疲れた身体を癒やす。


暫く浸かって逆上せない程度に

身体を温めてからお風呂場を後にした。





*









*



お風呂から上がると

みんな待っててくれとったみたいで

美味しいご飯を囲ってる姿があった。


「待っててくれたん？」

岸「おう！みんなで食べたほうが楽しいし美味しいからな！」


そう笑顔で言った優太のあとに

皆コクコクと深く頷いてくれた。


「ありがと」


俺も席について、優太の言葉で

みんなでご飯を食べ始めた。


「うんま！」


今日の夕飯は煮物。

和食やから疲れた身体に染み渡って

いい感じに更に疲れが抜けてった。

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