Parallel World ー３rdー

幽霊探偵事務所 ページ46

(以前Twitterにて投稿していた「幽霊探偵事務所」のお話になります。めっちゃ簡単に言うと霊感がめちゃくちゃ強い山田さんが幽霊関係の問題を解決する探偵事務所にいる話です←
前のお話はTwitterにてRTしておりますので、細かい設定など含めそちらを是非ご覧下さい……！)






涼介side




慧「ふと思ったんだけど、知念は今どういうポジションなわけ？」


ふと事務所でそんなことを呟く伊野尾ちゃんに、全員の視線が知念に集まった。

当の本人はソファに寝そべって漫画を開いていたけど、不機嫌そうに俺らを見つめ返す。



侑「そんなジロジロ見ないでよね」

宏「今は俺の手伝いをしてもらってる」

光「はぁ？お前手伝い必要なほど忙しいわけ？」

宏「いやお前舐めてんのか、ここの運営と、営業して仕事取ってくることまで全部俺がやってんだぞ」




今まで知念が助手をしていた悪魔祓い師の圭人が、留学で日本を離れてから数ヶ月。

最初はちょっと違和感があったものの、圭人がいない事務所もだんだん慣れてきて。

それでもやっぱり恋しくて、月末に皆でテレビ電話するのが恒例となっていた。



……そういや、もうすぐ電話の日だ。

アイツちゃんと俺らが送ったやつ、食ったかなぁ…




裕「今は人生2度目のイギリス生活を楽しんでるってさ」

宏「そっか、小さい頃も住んでたんだっけ。俺も何回かイギリスは別荘に泊まりに行ったことあったな」

大「いいなぁ、金持ちの坊ちゃんは…俺ここから離れたことねぇよ」

雄「有岡くん、○○幼稚園でしょ？俺も一緒！笑」




ひょんなことから始まった、小さな頃の話。

幼稚園で先生にちょっかいかけてた、なんて普通の話から…お祓いの真似事をして遊んでた、なんてこの事務所独特のエピソードまで出てきて。



そんな中俺は1人………

……あまり楽しめなかったころの記憶を、思い返していた。



侑「涼介も小さい頃からこの辺？」

裕「ていうか、小さい頃からその生きづらい体質なの？」

涼「言い方がひでぇな」



……そうだよ、裕翔。

俺は小さい頃から、この体質で。



…………本当に、生きづらかったんだ。

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