＊ ページ4
光side
ピーンポーン………
慧は学校、侑李も幼稚園へ送りに行ったお昼頃、そんな軽やかな音と共にモニターが光った。
光「…あれ…………涼ー！薮くんたちだよー！」
モニターに映ったのは、すっかり見慣れた4人の姿。
そういえば……今日は始業式だから、午前中で終わりのはずだ。
上の階にある部屋に向かって叫べば、控えめにドアの開く音が聞こえて。
俺も玄関の扉を開ければ、やはりそこには、あの4人が立っていた。
宏「突然すみません」
光「ううん、上がって。ちょうどさっきカステラ買ってきたんだ。……ほら、涼ー！」
やっぱり休んだ手前、この4人にも少し姿を見せづらいらしい。
それでも大声て呼べば、ゆっくりゆっくりも階段を降りる音が聞こえた。
……4人の雰囲気を見る限り……新学期早々、何かあったことは間違いない。
それも……ただ事じゃなさそうな………
光「ごめんね、飲み物お茶しかないけど」
大「あっ、お構いなく！」
4人に手を洗わせて、ダイニングテーブルに座るよう促せば、大人しく席に着く4人。
遅れて入ってきた涼介も、そそくさと席に座った。
宏「ごめんな突然。今日何してた？」
涼「え…………別に、何も…」
雄「勉強しろよ〜」
大「…高木、俺たちが言えることじゃないと思う」
裕「今日小テストあったんだよ〜数学！」
涼「………そ、なんだ…出来た？」
裕「まぁまぁかなぁ……」
なんだか、緊張していた涼介だけど。
いつも通りの空気感を漂わせる4人に、安心した様子。
その真ん中にカットしたカステラを置いて、5人分のお茶を淹れた。
光「今日はゆっくりしてたんだよね」
涼「うん……テレビ見て、勉強もちゃんとした」
宏「おっ、偉い」
薮くんに頭をわしゃわしゃされた涼介は、目を細めてされるがままになっている。
………午前中までは、不安からかずっとそわそわしていたけど。
なんとか、落ち着いたみたいだ。
光「……で……どうしたの？何かあった？」
宏「あ…実は……これはまだ、俺らで話してるだけで、誰にも言ってないことなんで、どうなるか分からないんですけど………」
光「ん？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 959人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» ほんっっっとうにありがとうございます！！そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいし励みになります(*´∀｀*)これからもよろしくお願い致します！ (2022年1月9日 23時) (
レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 光空さん» コメント嬉しいです！最初から最後まで本当にありがとうございますm(*_ _)mこれからもよろしくお願いしますー！！ありがとうございました！！ (2022年1月9日 23時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 完結おめでとうございます！りずむさんのお話がほんっっっっとうに大好きなので、今作も大好きですし、次回作も楽しみです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年1月8日 22時) (レス) @page49 id: 159037070c (このIDを非表示/違反報告)
光空(プロフ) - りずむさん！完結おめでとうございます！最初が六月なんて信じられないぐらい毎月楽しませて頂きました！！わたしも茜さんだっいすきです！！！良かったらまた茜さんの可愛いとこが見れたらなと思います！次作も楽しみにしていました！これからも楽しく読ませて頂きます (2022年1月8日 20時) (レス) @page49 id: dc08ee642a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» いつもありがとうございます〜！！楽しんで頂けたようで何よりですm(*_ _)mこれからも頑張ります！本当にありがとうございました！ (2022年1月8日 19時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
