＊ ページ45
裕翔side
大「ほら、あとちょっと！」
涼「っ……」
宏「頑張れ頑張れ」
雄「いいぞいいぞー」
ヤマを真ん中に、5人で横並びになってまた走り出す俺たち。
やがてゴールに近づけば、人も多くなっていって。
それにつれ、ヤマのテンションも無理をしたように上がっていく。
涼「あ！アイツらいんじゃん！！」
裕「っほら、そんないきなり走り出して大丈夫？」
途端にスピードあげようとしたヤマの手を、咄嗟に掴んだ。
引っ張られるように遅くなった速度に、ヤマがこちらを振り返る。
もう息きれてるでしょうに……
涼「………だいじょうぶだもん…っ…」
と、苦しい息を押さえるようにいうヤマは、全く怖くない顔で俺を睨んで。
大丈夫じゃなさそうですけど…
宏「まだ声聞こえてないんだから大声出さないの」
雄「あの辺でスパートはかけよ？な？」
大「うん、あそこがちょうどいいよ」
涼「……ぅん…っ」
少しムスッとしながらも頷いたヤマ。
………ゴールの、200m手前。
なおも俺らは、タラタラと走り続けた。
.
「はいゴール。ダンス部次はちゃんとやれよー」
宏「へーい」
ゴール直前の50mでようやくスピードを上げた俺らは、ようやく公園内を完走した。
先生の言葉も聞かず、ヤマはゴールしてすぐ、俺らの方に…正確にはヤマに手を振っていたクラスメイトたちの元へダッシュで走る。
「おせぇよ山田っ！笑」
涼「っ、はぁっ、やべ、最後のダッシュでクソ疲れたっ……笑」
「バカじゃねぇの！」
「……ていうか、中島！？お前でもサボったりするんだな…山田に合わせるって」
突然振られた話題に面食らいながらも、持久走は将来の役に立つと思えないし、成績入らないからと答えれば、何故か笑いが起きた。
……事実を言っただけなのに。
「なぁ、打ち上げ行かねー？？」
涼「へっ、打ち上げ……っ？」
あ、あの顔。
ちょっとこの仮面疲れたな、の顔だ。
ヤマの過去の話を聞いて以来、ヤマの表情により敏感に、目ざとくなった俺たち。
今だって表情の微妙な違いを察知して……後ろから3人がやってくる。
宏「このあとはダンス部で打ち上げやるんだ、な？」
涼「えっ、と…」
「あーそうなんすか？」
「じゃまた今度だな！」
涼「あっ……う、うん！またな！」
少しほっとしたような様子を見せつつ。
相も変わらずハイテンションで、ヤマは片手を上げた。
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楠木りずむ(プロフ) - おいもさん» 遅くなりました！ありがとうございます( *´艸`)クールですかね！？確かにシリアス要素はここのところ多かったかもしれないです笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2021年9月30日 8時) (
レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
おいも - 移行おめでとうございます！なんか他の作品とは違うクールな？JUMPの小説が読めてワクワクしています！更新、頑張って下さい！ (2021年9月26日 11時) (レス) @page33 id: 6132dfa9c7 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» 舞さんありがとうございます！秀さん、実は度々別のお話にも出てます…( *´艸`)気づいてくれて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月7日 9時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 移行おめでとうございます！いきなりなんですけど、青山秀さんって、「マネージャーの、山田です。」の、あの秀さんですよね！？名前を見て思わず飛び上がってしまいました！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2021年9月6日 23時) (レス) id: 79e1dd5dee (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです……これからも頑張ります！ありがとうございます(*´▽`人) (2021年9月6日 20時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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