＊ ページ37
裕翔side
雄「……なんというか……俺らが体験しないようなことをしてきたんだなって思ったし……ちょっと、驚いた」
涼「っ………」
雄「……けどだからこそ、俺らは山田を守ってやりたいねって、そう話してたんだ」
………高木くんの言葉に、ほんの少しだけ、ヤマが顔をあげる。
微かに見えたヤマの目は、零れ落ちそうなほど涙が溜まっていて。
大ちゃんがその目を親指で、優しく拭った。
大「………俺らはそんな事情を知ったくらいじゃ離れてやんねぇ」
涼「だいちゃっ…」
大「むしろもっと早く、頼ってくれても良かったんだよ、山田」
せっかく拭った涙も、またじわじわと浮かび。
ヤマの目から、一筋の涙が頬に流れる。
薮くんも、ほっとしたように笑って。
八乙女さんは、だから言っただろ？なんて、ヤマの頭を乱雑に撫でた。
張り詰めていた空気がゆるゆると緩んで、なんだか緩やかな時間が流れて。
……ああ………なんか、いいな。
この時間、すごくいい。
裕「大ちゃんが珍しくイケメンだったね」
秀「だったなぁ」
雄「だったねぇ」
大「なっ…俺はいつもイケメンだろ！！」
涼「っ、ひかぁ…」
光「あははっ、良かったね？安心しちゃったね笑」
宏「俺もなんか…すげぇ嬉しいや…」
この母校でHoney Beeとして登場することに、人一倍怯えていたヤマ。
でも……茜として、全ステージを終えて。
俺らにも、ずっと閉じ込めておきたかったであろう最大の秘密を話してくれて。
……初めて会った時とはもう、全然違う。
辛い過去を歩んできたからこそ、ヤマはどんどん強くなる。
もしそれで、ヤマがその辛さにどうしても耐えきれないことがあれば……その時は、これからは俺らがいる。
裕「あのねヤマ。……ヤマの過去は、恥ずかしい歴史なんかじゃないんだからね」
涼「ゆうと………」
裕「確かに過去のせいで、今まで辛い思いをしてきたのかもしれない。でもその分ヤマは強くて、カッコイイよ。……ヤマの過去は、ヤマが今まで歩んできた道のりなんだよ」
俯いて、涙に濡れる顔を隠すように手で顔を覆い、こくこくと何度も頷くヤマ。
ありがとう、と小さく、でも確かに呟いたヤマに、みんなが笑った。
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楠木りずむ(プロフ) - おいもさん» 遅くなりました！ありがとうございます( *´艸`)クールですかね！？確かにシリアス要素はここのところ多かったかもしれないです笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2021年9月30日 8時) (
レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
おいも - 移行おめでとうございます！なんか他の作品とは違うクールな？JUMPの小説が読めてワクワクしています！更新、頑張って下さい！ (2021年9月26日 11時) (レス) @page33 id: 6132dfa9c7 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» 舞さんありがとうございます！秀さん、実は度々別のお話にも出てます…( *´艸`)気づいてくれて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月7日 9時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 移行おめでとうございます！いきなりなんですけど、青山秀さんって、「マネージャーの、山田です。」の、あの秀さんですよね！？名前を見て思わず飛び上がってしまいました！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2021年9月6日 23時) (レス) id: 79e1dd5dee (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです……これからも頑張ります！ありがとうございます(*´▽`人) (2021年9月6日 20時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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