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涼介side
…………ガチャリと、扉が開いた。
涼「っ、光くん！」
光「っ……良かったぁ〜…！！やっぱり緑が正解だったんだな！」
…茶色い扉から出てきたのは……さっき別れた、光くん。
………そう。
俺たちは全員………2つ目のフロアに、到達することが出来たのだ。
2つ目のフロアは、レトロな洋館のような作り。
木製の螺旋階段や小洒落た置物、赤いカーペット。
確か2つ目は……脱出ゲーム、だったな。
み「………あとは……………お婆さんたち………」
……控えめな声でそう言う、みゆきちゃん。
その言葉に、みんながごくりと生唾を飲む。
…もし、かっちゃんひとりだけなんてことがあったら………
そんな嫌な想像を振り落とすように、首を振る。
そんなことない。
大丈夫。
きっと、大丈夫……
根拠なんてないけど、自分に言い聞かせるように、俺は心の中で唱え続けた。
………やがて。
ガチャ………
涼「っ………」
…………扉が、開いた。
……扉から出てきたのは…………
か「……ここ、どこぉ………？」
かっちゃん、1人だけ。
………嘘でしょ…？
涼「かっ、ちゃん…」
全員が、その場で思わずフリーズする。
何が起きてるのか分からないかっちゃんは、その視線に、なんだか泣きそうになっていて。
……ようやく、光くんが動き出した。
光「かっちゃん、お婆ちゃんは？」
か「ふぇ……」
光「一緒にいたあのお婆ちゃんはっ…？どこ？」
婆「ここじゃよ」
……え………！？
さっき閉まったばかりの扉が……またゆっくり開いて。
そこから出てきたのは、さっきと変わらず優しく笑う………お婆さんだった。
.
幸「っ、焦った〜…！！」
明「本当に…！怪我とかは大丈夫ですか？かっちゃんも！」
婆「なぁに、私もかっちゃんも無事じゃよ。かっちゃんが途中で走り出してしもうてな……なかなか追いつけんで…」
…………良かった……
本当に良かった…！
み「…よかった……」
明「うん、良かったね！」
ゆ「全員生き残りましたね…！」
幸「ほれ婆さん、乗れよ」
なんだか安心しすぎて、体の力がふっと抜けて。
光「っ、大丈夫か…！？」
思わずへなりとその場で座り込んだ俺に、光くんが駆け寄ってくる。
涼「ごめん……安心しただけ…っ、ケホッ……」
………あれ？
涼「ケホッ、ゲホッゴホッ……」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しょりれん - 完成度が半端なくてびっくりしました！ (2021年11月25日 20時) (
レス) @page50 id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
海音 - この話とても面白くて度々読み返しに来てます！りずむさんの作品全て好きです！新作の更新も頑張ってください！楽しみにしてます^^* (2020年11月17日 23時) (レス) id: f3a5bd6aac (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - すごいですね！これからも他の作品で頑張ってください！！！ (2020年8月20日 7時) (レス) id: 4766001341 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - いろはすさん» コメントありがとうございます！そのとおりです〜！お名前だけお借りしました笑 (2020年5月20日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
いろはす(プロフ) - 女の子の名前は古畑中学生ですね！！どこかで聞いたことあるなと思ってました笑 (2020年5月20日 18時) (レス) id: c890c969a8 (このIDを非表示/違反報告)
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