障害児…? ページ31
大貴side
とりあえず俺は、少し不安ながらもひとりで警察署へ向かう。
大「すみません!輝希の者で…知念侑李の保護者です」
「あ、お待ちしておりました…!」
“僕らでは手に追えなくて…”
眉を下げてそんな風に話す警官の方に少し嫌な予感を覚えながらも、こちらへどうぞ、と急ぎ足な警官についていった。
……だんだん聞こえてきたのは、やはり侑李の…………いや、侑の声。
侑「離せよっ、おさえつけんじゃねぇよ…!!」
大「侑!」
侑「っ………チッ…マジでどけっつの!!」
ふたりの警官に押さえられる侑は、機嫌が悪いときの侑そのもの。
暴れまわる侑は押さえつけるのも大変で、少し警官の方に同情してしまう。
…………俺これ、マジでひとりで連れて帰ってくんの……?
大「侑、お前補導されるようなことしたのか?涼介が心配してたぞ」
……嘘だけど。
涼介、多分このこと知らないと思うけど。
効果あるかな、と思って涼介の名前を出してみれば、やはり少しだけ動きが弱くなった。
侑「…っ、うるせぇよ……早く離せってば…!」
……それでもすぐに、また暴れだして。
埒があかなくて警官に聞いてみれば、とある親子とぶつかった侑が子供に怒鳴り散らし、それを見ていた青年が注意すれば、今のように暴れ回って怪我を負わせたそう。
完全に、侑が悪いけど………感情のコントロールが出来ない侑だから、機嫌を損ねないようにするのが俺らのなかでも最善の策で。
そうなると、今回は…回避しきれなかった、と言うしかない。
その親子はなんとか許してくれたけど、若い青年は…まだ、手当てを受けていた。
大「本当にすみませんでした…!こちらの管理不足で………」
「もういいです、大ごとにしたくないし。………でも、輝希って養護施設なんですよね?障害児扱ってるんだから、しっかりしてくださいよ」
“障害児扱ってるんだから”
結局、侑はあのあと勝手に眠ってしまい、そのままお持ち帰りすることになったけど。
…俺の中で………………その言葉がいつまでも、ちくんと、胸に残った。
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私の名前の隣にある!お星様が!青色に!!
………実は、お気に入り作者に登録してくれた方が1000人を超え、ブルースター作者になることができました…!!嬉しい!!(T□T)
本当にありがとうございます!これからも、未熟な私をよろしくお願いいたします!
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かの(プロフ) - 楠木りずむさん» ほんと、そうですよね〜 (2019年10月5日 18時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - かのさん» 不謹慎だけど!申し訳ないけど!やっぱり病系っていいですよね!!笑 (2019年10月3日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - はるさん» 仲間がいて嬉しいです(*´∀`)倒れ方プロですよね(は)本当に上手すぎますよね!! (2019年10月3日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 私も、不謹慎ながら病系が好きです!(結構重めの) (2019年10月3日 19時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 私も不謹慎ですが病系好きです。セミオが倒れるときあーセミオー!って感じでした。山田さんの顔の表現力尊敬します (2019年10月3日 18時) (レス) id: 6c02acd669 (このIDを非表示/違反報告)
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