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宏太side
一瞬、Aに話そうか迷ったけど、Aも生徒会の役員だし…
それになぜだか、Aなら山田を止めてくれる気がして…
宏「実はな…」
俺は静かに話し出した。
宏「山田は…」
ごくり、とAが唾を飲むのが分かった。
宏「…復讐をしようとしている…母親に」
貴「え…」
俺の言葉を聞いて、目を見開くA。
宏「しかも…こっちに引っ越してきたときからずっと」
さらにAは、言葉を失っていた。
宏「それを俺らはずっと見てきた…実の母親に復讐しようと企む山田のあの目…」
裕「…もちろん何度も止めた…復讐したって、何もないから。だけど山ちゃんは、『俺のこと、裏切らないで…』って泣いて…さらに止めようとすると逆に俺らにまで、あの…殺気に満ちた目を向けるんだ…」
裕翔も俺に続いて話し出す。
復讐はしないでほしい。
何も解決しないし、山田だって…実の母親に復讐なんて辛いと思うから。
でも、裕翔の言うとおり、止める度泣きつき、向けるあの目。
山田は過去のことがあってか、『裏切られる』っていうのに敏感。
そんな山田に『裏切らないで』と言われると、何も言えなくなって。
優しく止めようとすれば、怒りを俺らにぶつける。
もう…歯止めが聞かないところまで来てる…
圭「普通に過ごしてるように見えるけど…ほんとは毎日、復讐のことを考えてるみたい」
侑「毎日…家に帰ると、母親のことについて詳しく調べてるんだ…『結構情報が集まった』って、不適な笑いを浮かべる涼介は正直…怖い」
山田は俺らを信じてるんだと思う。
自分に協力してくれる、と。
そして恐らく、俺らが協力しなければ、『裏切られた』って思ってしまうだろう。
…もう、どうすればいいんだ……
貴「そんな…知らなかった…」
笑顔に隠された闇を知ったAは、呆然としていた。
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楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!テストはもう忘れてしまいましょうー!!笑 (2016年6月1日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 楠木りずむさん» いえいえ!いつも更新楽しみに待ってます!テストの結果がどうなるか・・・緊張しますね (2016年6月1日 22時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - ゆんさん» 初テストですか!!それはそれは…私はいつもテストよりテスト返しが緊張します笑 変なところで切ってしまってすみません(^_^;)お話を考える時間がなくてですね…明日また更新しますので…!( ̄ω ̄;) (2016年6月1日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 私の学校はテスト終わりました!初テストだったので凄く緊張・・・。てか、こんなところで切られたらめっちゃ続き気になっちゃいます笑 (2016年6月1日 21時) (レス) id: 2a004216ef (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 向日葵(*‘∀‘)さん» ありがとうございます!実は木曜日からテスト始まってるんです汗 お互い頑張りましょう(^_^;) (2016年5月22日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楠木りずむ | 作成日時:2016年5月4日 8時