涼介、涼也、涼雅

〜１６〜 ページ20

Aside


宏「それではー！」

JUMP貴「乾杯ー！！」

皆の手にはそれぞれ、ジュースの入ったコップが握られている。

そして、スナック菓子やシュークリームまで…！

私も一応女子。こういうのには目がない。

貴「おいしー♪」

今は太るとか言ってられない！

圭「山ちゃん！苺！」

涼「え？…苺〜〜♪」

圭人が涼介にあげていたのは、普通のより小ぶりの真っ赤な苺。

苺にテンション上がるとか女子かよっ！

と、呆れた目線で涼介のことを見ていたら、侑李と圭人が近づいてきた。

侑「涼介の大好物は苺なの。そんな目で見ないであげなよ」

圭「山ちゃんーA、呆れてるよ〜」

圭人に声をかけられてこちらに気づいた涼介は、苺を１つもってこっちに来た。

涼「うるせーなー、なんならお前も食えってうめーから！」

ん、と私の口元に苺を近付けてくる涼介。

こ、これって、あーん、だよね…？

少し緊張するのを隠すように、平静を装って私は苺を口に入れた。

涼「うめーだろ」

貴「ん…甘いこれ！おいしい！」

そういうと涼介は満足そうに笑った。

大「おーい！ゲームやろーぜー！」

その一声で、皆が集まっていく。

少し名残惜しいと感じたのは…多分、気のせい。

裕「なにするの？」

慧「椅子取りゲームしよーよ〜」

特に他に案も出ず、お菓子などが乗っていたテーブルを端に寄せて、椅子を並べて椅子取りゲーム。

こんな遊び、久々にやったけど意外と楽しい。

圭「うぁー…負けたー」

雄「あっ、この〜光ー！」

一番最初に敗退したのは圭人と雄也。

それぞれ侑李と光に椅子を取られたようだ。

雄也は取られたっていうより落とされた、かな…？

貴「あーん、ないー」

侑「もっと大きければなー」

続いて私、侑李。

光「あーっ宏太強い！」

涼「おい大ちゃんきたねーぞー！」

光と涼介も敗退。

慧「あれ？なくなっちゃったー」

宏「あっ…」

慧と宏太も敗退し、残ったのは裕翔と大ちゃんだった。

大「絶対かぁつ！！」

侑「負けるね、ありゃ」

大ちゃんに聞こえないようにボソッと呟く侑李。

結局勝負を制したのは…

裕「やったー♪」

大「悔しいーーー！！」

やはり裕翔だった。

その後も、風船リフティングやカラオケなど、いろいろして騒いで、あっという間に時間は過ぎていった。

この時、とても楽しくて…


窓から覗く視線に、全く気付かなかった…

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