デレデレ ２ ページ42
光side
もう意識はなんだかぼわぼわしてて、体が怠くて重くて熱くて。
それなのに寒気はするし、体に力が入らない。
収録が終わり、思わず隣の薮にもたれていれば……少しして、体がふわっとした感覚がした。
……あぁ……どうやら俺は、お姫様抱っこをされたのか。
光「んん…」
いつもなら恥ずかしくて絶対暴れる俺だけど、今はしんどいし、なんとなく甘えたくて……薮の胸に顔をぎゅっと押し付ける。
宏「おぉ、珍しいなお前が甘えてくんの」
レアレア、なんて言って少し笑う薮。
…もう怒る気にもなれなくて、より強く顔を押し当てた。
宏「………苦しくないの？」
光「いーの…」
……分かれよ、馬鹿。
ちょっとくらい甘えさせろ。
宏「んーっと…まずは冷えピタと、水分補給……」
……あれよあれよという間に、薮の家に連れていかれた俺。
そのまま、またお姫様抱っこでベッドに寝かされて。
看病をするためか、部屋を出ていこうとした薮の手を…俺は、何故か掴んでいた。
宏「……光？」
光「……やだ…」
宏「え？」
光「薮はここにいればいい……」
我ながら小っ恥ずかしいセリフが、するっと口から出てしまった。
少しの間でも一人になるのが心細くて、寂しくて…
さらに体温が上がるのを感じながら、それでも薮の手を離さない俺。
大人げねぇ……
宏「可愛い事言ってくれるね〜？……でもさ、光今すごくしんどいでしょ？そのしんどいの、出来れば治してやりたいのね」
光「んー…」
宏「ほんのちょっとだけ！な？」
光「………はやく、きてね」
……本当に、何をいってんだ俺は。
なんて、どこか冷静な頭で思いながら、それでも止まらなくて。
俺の言葉を聞いた薮はふにゃっと笑ってから、慌てたように部屋を出ていった。
……途端に、シンとした空気になる室内。
あぁ、もう。だから一人は嫌だったんだ。
熱のせいか、ちょっとの時間一人でいるだけなのに…すごく不安になる。
我慢できず、じわっと視界が歪んだ…その時。
がちゃっと扉の音がして、薮がタオルやら何やらを手に部屋に入ってきた。
宏「おや、目をうるうるさせてるじゃないかぁ…悪い、これでもかなり急いだ」
光「…遅い……」
宏「あーあー、泣くな泣くな。ごめんな？一人嫌だったもんなぁ」
……多分、超急いだんだろうけど。
今の俺からしてみれば、少しでも一人の時間が寂しく感じて。
優しく頭を撫でる薮を、いつもみたいに拒まない俺は……相当なワガママだ。
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楠木りずむ(プロフ) - いちごみるくさん» すみません、冒頭にも書いているのですが、もうリクエストは締め切ってしまってるんです…！申し訳ありません！リクエストありがとうございました(；＿；) (2017年11月2日 22時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 優さん» 遅くなってすみません(´；ω；｀)実はもう、リクエストは締め切ってしまってるんです…本当に申し訳ありません！！わざわざリクエストありがとうございました！！ (2017年11月2日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
優 - リクで知念君が偏頭痛で倒れちゃうのが見たいです。 (2017年10月26日 21時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - さんか☆さん» どんどんしてください笑 そうねぇ…読者様には申し訳ないけど(;-;)ありがとう！！ (2017年10月3日 6時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
さんか☆(プロフ) - どんどんしていいという許可を頂きましたから！笑 いや、充分すぎるよ！書ける時、書きたい時に書くのが1番！ちょっと現実逃避したくなった時とかね…？笑(テストとかその他もろもろ笑) (2017年10月1日 16時) (レス) id: 539bd24262 (このIDを非表示/違反報告)
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