気づかれない思い __takao__ 12 ページ14
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私を思いきり睨みつけている緑間くん。
睨まれるのも無理はないか。
私は緑間くんにとって 敵みたいなようなものだし。
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緑「…なぜお前がここにいる。」
『高尾くんのお見舞いに来ただけだよ』
緑「お前が見舞いだと?
どういう風の吹き回しだ。」
『私は、
ただ高尾くんの力になりたいだけなの。』
緑「俺はお前の綺麗事など聞く気はないのだよ。」
高「ちょ、真ちゃんも落ち着けって…」
緑「黙れ高尾。
お前も悪いのだよ、なんでこいつを家にいれてるんだ。
家の鍵もしめずに、何をしてるんだ」
高「いや、昨日、親と喧嘩してそのまま寝ちゃってさーw
鍵しめんの忘れてたわw」
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苦笑いしながら緑間くんに言う高尾くん。
笑っているけど、若干焦っているようにも見える。
高尾くんに対し、緑間くんはさっきよりも険しい表情になる。
高尾くんから視線を外し、再び私に鋭い視線を向ける。
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緑「…帰れ」
『ッ……嫌だ、』
緑「帰れと言っているのだよ。
これ以上高尾に変な期待をさせるな。
黒子や黄瀬を騙した上、高尾まで騙す気か?」
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『ッッ! 騙してなんかない!』
緑「俺や伊月、赤司には
綺麗事を並べて騙しているようにしか見えないがな」
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綺麗事。
確かにそうかもしれない。
私を敵視している人から見たら、本当に綺麗事だけを並べているただの最低な人 って思われるかもしれない。
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でも
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『……違うよ。』
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高「!」
緑「…」
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『……確かに緑間くん達から見たら、
私は皆を騙してるようにしか見えないかもしれない。
私だって 緑間くんの立場だったら、そう思うと思う。
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だったら、
私が綺麗事を並べているんじゃないって事
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証明してみせる。』
気づかれない思い __takao__ 13→←2/18 *1周年記念*
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レイ - 夢主が高尾君の親と話すところが本当に無茶だなと思いました。 伊月君のことも階段から落とされたのに、許してしまうところに夢主はとても優しいんだなと思いました。 (2018年4月4日 22時) (レス) id: ee071c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 高尾くん編が最高すぎました。最初のお見舞いの時と、最後に名前呼ぶのがもう。さすがって思いましたよ^ ^ (2017年8月16日 0時) (レス) id: 3453689753 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール - 今回鳥の目コンビだ!! (2017年7月1日 22時) (レス) id: 888fb26f3a (このIDを非表示/違反報告)
ルナミー - 面白いです!どんなペースでも構いませんので頑張ってください!応援してます (2017年4月4日 23時) (レス) id: f755288cab (このIDを非表示/違反報告)
白夜零(プロフ) - 更新、自分のペースで頑張ってください!続編楽しみにしてます!待ってますっ! (2017年3月27日 13時) (レス) id: e647c3eaeb (このIDを非表示/違反報告)
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