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少しの沈黙のあと
おもむろにダンブルドアが口を開いた
ダ「お主の言う事を信じよう」
『…あ、ありがとうございます』
どうやら信じてもらえたようだ
いくら事実を話していたとはいえ
やはり突拍子もない事を言っている自覚はあったし
到底信じられるようなものでは無い事も分かっていた
それでもダンブルドアは信じると
そう、言ってくれた
セブ「校長!こんな怪しい奴の言う事を信じるのですか!」
ダ「この子は怪しくないぞセブルスよ。のぅ…あー…名前を聞くのを忘れておったわい」
『あ、すみません。名乗り遅れました芦屋Aといいます』
ダ「Aがファーストネームじゃな?」
『はい』
セブルスの事を放って
和やかに自己紹介をしていたが
流石に悪いなと思い
それに、、
『あー…スネイプ教授確かに身元不明の人間が突然現れて信じ難いような事を言っている奴を信じろ、という方が無理だとは思いますが』
『私はスネイプ教授、貴方やここにいるダンブルドア校長の味方です。
魔法界の事は何も分からないけれど、ヴォルデモート側では無い事だけ言っておきます』
これだけは伝えておきたかった
ヴォルデモートと言った時に僅かにセブルスの肩が揺れた気がしたけれど
気のせいだろうか、、
ダ「ほっほっほ」
突然ダンブルドアが笑い出したので
私もセブルスも肩をビクッと揺らした
ダ「のぅ、Aやお主には帰る場所はあるのかの?」
帰る場所、、
お兄ちゃん達のいる所が私の帰る場所
だけれど、、
『帰るべき場所ならあるけれど、帰り方が分からないの』
ダ「ならば、Aが帰るその日までわしの孫にならんかのう?」
『え?』
この人は一体何を言っているんだろうか
見ず知らずの人を孫に、、?
それにセブルスが食い付いてくるかと思えば
彼は何かを考え込んでいて聞いていない様子だった
ダ「可愛い孫が欲しくてのぉ」
でも、これは有り難い申し出であることは事実で
この世界で身寄りも
頼る人もいない私にとっては拒否する理由もなかった
『よろしくお願いします…おじいちゃん?』
ダ「ほっほっほ良いのぅ」
笑いながら皺のある手で頭を撫でてくれた
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作者名:芭恋 | 作成日時:2017年5月11日 17時