向上テンション/チャールズ・ホワイト ページ30
屋敷についたチャールズは、満足そうに外装を見上げる。
「うん、襤褸だね。趣がある、と言うべきかな? ふふっ、楽しくなりそうだ」
本来なら嫌悪を示すところだが、チャールズは人と感性がズレていた。
そうしていると、ふと、
「あれ、チャーリーくん!
居るなら言ってくれよ、友人の君がこの合宿に参加することを知ってたらもっと喜んでたよ。相変わらず目を惹く美貌だな。メイク変えた?」
と声がかかる。振り返れば、そこには見知った友人の顔があった。黄金を加工しかぶせたような金色の髪に澄んだ翡翠の瞳、陶器のように白い肌、そして目眩がするほど美しく整った顔立ち。
「やぁ、ハイルくん。ふふっ…ありがとう、今日は特別な日だから新作のコスメを使ってみたんだ」
友人の登場に、チャールズは静かにはしゃぐ。嗚呼、今日も彼は美しい。
屋敷に集まった生徒は美しい風体の青年が多かった。特にサバナクローの制服を着た生徒は浮世離れした美しさがある。
こんなにも美しい生徒たちと同じ屋根の下暮らせるのか。嗚呼なんて自分は運がいいのだろう。
全員が集まったところでゾロゾロと屋敷に入る。屋敷の中は予想以上に埃っぽかった。この場に麗しのヴィル寮長が居たのなら怒髪天を衝く勢いで怒っただろう。生徒をこんな場所に住ませるなんてと。
しかし今のチャールズには些細なことだった。汚れているなら掃除はすればいい。この場所が美しくなるための努力なら惜しむつもりは無い。
そして始まった自己紹介で、チャールズはハイルの次に声を上げる。
「やぁ、はじめまして。僕の名前はチャールズ・ホワイト。チャーリーでいいよ。ぜひそう呼んで。 学園長の思いつきの合宿だけれど、まぁ楽しもうよ」
ニコリと微笑み、友好を示す。感触は悪くない。これなら万が一にも手袋を投げることは無さそうだ。
「話したいことは沢山あるけれど、僕ばかりが喋るわけにはいかないからね。次の方、よろしく頼むよ」
出来ればもっと自分のことを知って欲しかったが、出しゃばるのも良くないだろうとチャールズは引き下がる。次の生徒はイグニハイド寮生のようだった。
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飴玉(プロフ) - ティラノサウルスさん» 確認しました、了解です。私も編集していないので特に心当たりがないです、お役に立てずすみません。細心の注意を払い編集することを気をつけます (2021年2月2日 7時) (レス) id: d928cadc74 (このIDを非表示/違反報告)
水無月天乃(プロフ) - ティラノサウルスさん» 私も特に心当たりはありませんね…。分かりました、次回からは確認してから編集するように気をつけます。 (2021年2月2日 7時) (レス) id: 9932609634 (このIDを非表示/違反報告)
ティラノサウルス(プロフ) - 次回からは確認してから編集をお願い致します (2021年2月1日 20時) (レス) id: 3c508ec611 (このIDを非表示/違反報告)
ティラノサウルス(プロフ) - 追記報告します。消されてしまったデータの復旧を問い合わせしたら1月31日の最後に更新された時のデータまで復旧できたので事なきを得ましたが、今日更新された方で故意はないとは思うんですが次回からは気をつけましょう!他の参加者様達にも迷惑がかかってしまうので (2021年2月1日 20時) (レス) id: 3c508ec611 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - ティラノサウルスさん» 確認しました。心当たりがありません。力になれずすみません。 (2021年2月1日 19時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティラノサウルス x他5人 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年1月16日 15時