我侭アーティスト/ハイル・ドッペルガー ページ22
「宴はうるさくて合わないから不参加でいい。」
鋭い一言でカリムの誘いを断るハイルは悪びれもなく「悪いね」と愛想笑いをする。
まだ何かを言いたそうに立ち塞がるカリムを押し退けて自室に戻ろうとした矢先。
パサリ。
ハイルの目の前に黒い手紙が落ちた。突然現れた怪しげな手紙を拾い上げてそのまま内容に目を落とす。
「ハイル…？ど、どうしたんだ？」
怪しい手紙を拾ってから様子がおかしいハイルを心配して、具合が悪いのかとカリムが顔を覗き込む。苦虫を噛み潰したような表情で「
「
ぼくが例の合同合宿に選ばれた。他人との共同生活なんて御免だぜ…学園長ん所に行って直談判してくる。」
「…!?
待て待て！！直談判はやめろ！」
既にしわくちゃになった手紙を握り締めて早々に学園長室に向かおうとするハイルに今度は副寮長であるジャミルが待ったをかけた。
昔から感情的になると母国語が出てしまうクセがある。こうなったハイルを止められるのはごく一部の人間のみでワガママプリンセスよりも扱いが難しい。
「ふん、ジャミル…自分が選ばれてないからって他人事に言うなよ。あの学園長は金(寄付金)で積めばコロッと意見も変えてくれる。」
「ハイル…気持ちは分かるがスカラビア寮の面子も少しは考えてくれ。先生方が決めたことを強引に覆すのは横暴が過ぎる。」
「うるせーなぁーー
じゃあ代わりに出てくれよ。」
「生憎ながら俺は副寮長だから合宿には参加できないんでな。ほら、時間的に今から寮に戻って身支度をしないとバルガス先生がお前を迎えに来るぞ？」
「そうだろうな…脳筋のバルガスか。あいつ苦手だからなるべく相手したくないんだよな。」
まず脳裏に浮かんだのは1年生の頃に飛行術が上手くできなかった自分を毎日のごとく放課後呼び出しでバルガスに追いかけ回された記憶である。軽くトラウマになりかけていたので未だ鮮明に思い出す。
ジャミルの切願もあってか、渋々だが合宿に参加することを了承したハイルは荷物を取りに寮へと向かう。
今回ばかりは素直に言うことを利いたが、これが会ったばかりの他寮生に出来るのか。特にハイルの芸術を冒涜する生徒など現れれば最悪な事態も有り得るのだ。
そんな副寮長の切実な願いも他所にハイル・ドッペルガーは自慢のマリオネット人形を鞄に詰めてコウモリ屋敷に行くのであった。
秀麗パッキング/チャールズ・ホワイト→←契約ディスカード/リヴィ・メデューズ
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飴玉(プロフ) - ティラノサウルスさん» 確認しました、了解です。私も編集していないので特に心当たりがないです、お役に立てずすみません。細心の注意を払い編集することを気をつけます (2021年2月2日 7時) (
レス) id: d928cadc74 (このIDを非表示/違反報告)
水無月天乃(プロフ) - ティラノサウルスさん» 私も特に心当たりはありませんね…。分かりました、次回からは確認してから編集するように気をつけます。 (2021年2月2日 7時) (レス) id: 9932609634 (このIDを非表示/違反報告)
ティラノサウルス(プロフ) - 次回からは確認してから編集をお願い致します (2021年2月1日 20時) (レス) id: 3c508ec611 (このIDを非表示/違反報告)
ティラノサウルス(プロフ) - 追記報告します。消されてしまったデータの復旧を問い合わせしたら1月31日の最後に更新された時のデータまで復旧できたので事なきを得ましたが、今日更新された方で故意はないとは思うんですが次回からは気をつけましょう！他の参加者様達にも迷惑がかかってしまうので (2021年2月1日 20時) (レス) id: 3c508ec611 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - ティラノサウルスさん» 確認しました。心当たりがありません。力になれずすみません。 (2021年2月1日 19時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティラノサウルス x他5人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月16日 15時
