検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:1,360 hit

7話 ページ9

銀「おーい、ちゃんと聞いてる?銀さんがせっかくかっこいいこと言ってんだから聞いてくんないと泣いちゃうよ?」



あまりに驚きすぎて固まっていた。彼が私の顔を覗き込んできてハッと我に返る。



あ「そんなの、無理です!確かにあなたは、私の攻撃を止めてくれました。でも、これから先ずっと私の暴走を止められるはずない。いつか絶対、私はあなたをこの手で殺してしまうことになる…。この世界に来て困っていた私に手を差し伸べてくれたあなたを…私は殺したくないんです。だから、その気持ちは……嬉しいけれど…」



そう。涙が出そうになるくらい、嬉しい言葉だったけれど…でも。



銀「ごちゃごちゃうるせーよ。俺が万事屋の一員になれっつったらそれはもう決定事項なんだよ。お前はめんどくせーこと考えずにはい!ありがとうございます!って言えばいいだよ。」



あ「そ、そんなこと……。あっ…だって、彼女の気持ちは!?私のこと怖いでしょう!?だって私は彼女を殺そうとしたんだから!」



そんなんで上手くやっていけるはずがない。彼女を見遣れば、目を伏せ何かを考えているようだった。



銀「…だってよ、神楽。お前どうしたいよ?」



神「私は……Aに万事屋の一員になってほしいアル。別にもう、私は怖くないアル!あの時は油断してたネ!私普段もっと強いヨ!だから、もう気にする必要ないアル!」



私を見つめるその目には、もう恐怖の色は見えなかった。ああ…なんでーーー



あ「なんで……そんなに、優しくするの…?私……私は……」



今まで必死に堪えてきた涙が一気に溢れ出した。事情を知ってなお、私を受け入れてくれるというの?



銀「んで、改めて言うけどA、お前万事屋の一員になれ。返事は?」



あ「…っはい!ありがとう、ございます…!」



受け入れてくれるというのなら、私はこれからこの人達のために生きていこう。何があっても彼らを裏切ることのないよう…私は今日の涙に誓った。

8話→←6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:東京喰種 , 銀魂 , 葉生姜
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:葉生姜 | 作成日時:2017年10月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。