【祝完結】そして彼に惹かれていった【再始動番外編】

惹かれた＿22 ページ22

「びっくりしたな」

「驚き以外の何者でもありませんよ」


あの後、たくさん女性店員の要望に応えた

いや、頑張ったね、うん

お詫びに美味しいと評判のお店の半額券をもらったので、そちらに行くことにした

ちゃんと場所も教えてもらったからね


「お寿司…かな」

「ですね」


日本食といえば、で有名なお寿司

食べたことあるけど、最近お刺身しか食べてなかったからな

楽しみ

俺と兄さんは10皿ずつ食べた

美味しかった

こんなに美味しいのを半額で食べていいのかと思った


「そろそろ時間だな、ホテルに戻ろう」

「そうですね」


日本旅行ももうすぐ終わり

空港へ行く時間がきた

まずホテルに戻りチェックアウト

タクシーを呼んで空港へ

なんだか懐かしい気持ちになる

たった3日前のことなのに

あの空港だ


「仕事詰めた甲斐がありました」

「そうか。それならよかった」


頭をくしゃりとなでられる


「明日から仕事だ。がんばろうな」

「はい」


飛行機に乗る

横の席で兄さんが眠っている

夜の空は星が輝いていて、とても綺麗だ

近づいた

その近づきは人にとっては大きな

でも星にとっては小さな近づき

そう考えるとどこか神秘的だなとおもう


「もう着きますよ、ヒョン」


寝ていたヒョンを起こす

もう韓国だ


「まだ着陸してないのに…はやいぞゼル」

「ちょっとぐらいいいじゃないですか。それより、どっちの紙袋がいいか決めてください」


ヒョンは驚いて顔でこちらを見る

そして紙袋をひとつ選んだ

その帰り道

車に揺られる俺たちの胸元には、青と紫に光るネックレスがあった

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