そして彼に惹かれていった

惹かれる＿5 ページ6

「つ、ついに来たね、ジミン」

「そうだね、テヒョン」

「どうしましょうジニヒョン、震えが止まりません」

「ジョングガ、お、おちゅちゅいて」

「ヒョンが落ち着いてくださいよ」

「なんでユンギヒョンはそんな冷静なんですか」

「ナムジュン、そんなことなさそうだよ。ほら、手」

「ホソク、言うんじゃねぇ」

「あ、暗示解いちゃった」


ごめんなさいと謝るホビヒョンの頭を何を思ったのか撫でるユンギヒョン

それを横目に、僕はジニヒョンの服の裾をぎゅっと握る

目の前の扉の向こうにはHNさん

そう、ついに共演することができるのだ

控室に挨拶をしに来たけど、緊張で扉の前に佇んでいるのが今の状況

あれ、こんなに緊張するっけ

開けますね、とナムジュニヒョンが扉の取っ手に手をかける

あぁ、心臓が痛い


「失礼しま」
「何してんの？」


ナムジュニヒョンに被せられた、どこかで聞いたことのある声

その声は後ろから発せられたのだが、急すぎて僕たちは驚いた、とても

声が出た

うわぁ！って


「は、HNさん⁈」


ホビヒョンが驚いた声を上げる

なぜ後ろに、と補足するユンギヒョン

ホソクヒョンに補足とか…なんてくだらないことを考えるくらいにはパンクしてる

ほんとに心臓が痛い

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