そして彼に惹かれていった

惹かれる＿4 ページ5

「HNくんと共演してみる気はないか？」


そうマネージャーヒョンに聞かれたのは、仕事に揉まれる中、久しぶりにみんな一緒に休みを取った時だった

正確に言えば、事務所でダンス練習や発声練習をしていて、全体休憩の声がかかった時

つい先日、あのパフォーマンスを、そしてあの嬉しそうな笑みを見たから、つい言葉が詰まった


「あれ、嫌？」

「あっ、いや、そんなことないです！」


ナムジュニヒョンの否定にみんなで頷く

ナムジュニヒョンはそのままマネージャーヒョンと共演についての話をしている

僕はというと、あの時のことを思い出した

何かを探すようなそぶりをした後、ちょうど僕たちを捉えて目を見開いた

そして、最高の笑みを浮かべた

…ように見えた

僕たちのことを見つけたんじゃない、僕たちが原因じゃないのだとしても、あの笑みが見れて僕は嬉しかった

あと、歓声に驚いてたから、あれは多分無自覚

あの笑みを引き出すことのできる人が羨ましい


「ねぇ、ジョングガ」

「なんですか、ジニヒョン」

「HNさんと何共演したい？」


ジニヒョンの問いに少し悩んだ

いろんなことを一緒にしたいと思ったから

でも、今は


「一緒に歌って踊りたいです」

「だよね、僕も」


ヒョンが優しく笑った

やっぱり僕たちはパフォーマンスから離れることが出来ないようだ

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