そして彼に惹かれていった

惹かれる＿22 ページ23

「皆さん、今日は俺のステージに来てくれてありがとうございます」


黄色い歓声を全身一体に浴びながらステージに立つ

このwe’sの中に、いるかもしれない

怖いよ

うん、怖い

俺にだって怖いものはある

それを隠して、無視することこそが俺にできるマネージャーヒョンが提案してくれたこと


「さぁ、始めようか」


流し目からの、ウインク

これで今日も、ステージにいる俺ができる

いつもの俺だ


「強い自分なんて演じなくてもいい」


自分が強い、なんて思ってないから大丈夫


「ありのままでいいんだ」


これは俺だから、そう、いつもの俺


「泣いたっていい」


泣きたくないのなら泣かなくてもいい


「君には君のペースがあるのだから」


俺は俺だ

どんな時でも、俺なんだ

ステージに立って踊ってる

歌ってファンにこたえる

それでいいんだ

これが、俺なのだから

他人に、しかも俺を守ってくれる人を苦しめるような人に左右されるなんてごめんだ

俺は俺を貫く

何度でも、今が無理なら明日、方向を変えて

他人になんか邪魔されない

これ以上俺の邪魔をするな

俺の人生というステージに、道に

これ以上来るな


「これがいいんだ、1番

my stageに舞い降りたstarが

いつか輝く一番星になるように」

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