知らない人について行ってはいけません（現代パロ） ページ17
大学生になって早一ヶ月。一人暮らしにもだいぶ慣れてきた。私は友達と夜遊びを覚えてしまい、平日なのにも関わらずもう時刻は0時を回っている。そんな時間に帰り道を一人歩く。
こっから大通りを歩けば人は多いけど遠回りだし…夜遅いけど路地裏通るか〜とのんきな私は近道を進む。そう…まだ夜遊びを覚えたばかりの私は何も知らなかったのだ。この路地裏は変な奴らが集う場所だと。
「さむ…夜は冷えるなぁ」
「ん、お嬢ちゃん。俺が温めてやろうかぁ？」
「へっ！？いや、大丈夫です！」
酔っ払いのおじちゃんが私に抱きつこうとしてきたところを間一髪で避け、歩くスピードを早める。チラチラと後ろを振り返るがどうやら着いてきてはいないらしい。安心してホッと息をついていればまた目の前から声をかけられる。
「お姉さん、こんな夜中にどうしたの〜？彼にフラれちゃった？」
「友達と遊んでただけなんで。」
変な兄ちゃんとも目を合わせない。暗い夜道のはずなのに、ずいぶんとまあ人が居るもんだ。
またして少し歩みを早めると街灯の下に今時珍しいトレンチコートを着た人が立っていた。その人はそのまま動こうとしない。変な人だなぁと考えながらその横を通過しようとした。
…が、腕を引っ張られる。
「え」
犯人はトレンチコートの人で何かボソボソと呟いている。
「…あの、どうかしました？」
「…っくす…や……う」
「はい？」
「せっく…すしよう」
「は？」
バッとトレンチコートの前があいたと思えば、そこから覗く男の象徴。人間本当に恐怖に陥ったとき動けないらしい。トレンチコートの男は動かない私をOKしたと見なしたのかニヤニヤとした顔を私の顔面に近づけてくる。神様、仏様、マリア様……誰でもいいので私を助けてください！！！ぎゅううと目を瞑りひたすら祈る。変態の息が顔面にかかって、私の貞操やべぇ！と思ったその時だった。
「ったくこんな夜中に何やってんの」
第三者の声に目を開くと、黒髪のお兄さんが立っていた。ちなみに変態は哀れな姿で倒れていた。お兄さんは私の手を握りしめると、歩き出す。状況が全く理解できない私だが、お兄さんが助けてくれたということだけ分かった。
「あの、助けてくれたんですよね、その、ありがとうございます」
「若い子がこんな道を歩くなんて感心しないなあ」
お礼を言ったはずなのに怒られた。ちらっとお兄さんを見ればその制服は警察のものであった。
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鳩山(プロフ) - 114514さん» コメントありがとうございます…！（そっとハンカチを差し出す）難民さんに刺さるお話があれば幸いです！ (2020年7月3日 19時) (
レス) id: 9ca89ee33d (このIDを非表示/違反報告)
114514 - ぐはっ（吐血） (2020年7月1日 21時) (レス) id: 3a17ec7a5b (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - 琥珀さん» 琥珀さんコメントありがとうございます…！難民として完結できたことを誇りに思います！今後とも活動は続けていきますのでよろしくお願い致します…！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - htrnさんの素敵なお話ありがとうございました……！ (2020年4月7日 7時) (レス) id: 742aa07519 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - 外ピさん» コメントありがとうございます！htrnは私の最推しでして、自給自足のためにこの作品を作りました。その言葉に私は咽び泣くほど嬉しいです…！ありがとうございました！もう終わりに近づいてはおりますが、今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月29日 21時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
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