お茶会（osmn.op） ページ14
ある日の昼下がり。私はオスマンさんにお茶会に誘われた。何度来てもステンドグラスから差し込む何種類もの光が美しいこの場所。その日の天気によって変わる教会が私は好きであった。
「今日のお客様は貴女だったのね」
そんな私を迎い入れてくれたのはかつて共闘したオプロイテさんだった。
「オプロイテさんお久しぶりです。怪我はもう大丈夫そうですか？」
「えぇ。貴女こそ大丈夫なの？」
「はい、お陰様で」
「そう。奥でオスマン様がお待ちしているわ。ついてきなさい」
背筋の伸びたオプロイテさんの後ろをついて行く。案内された庭では変わらないオスマンさんがティーセットを用意して座っていた。
「オスマンさんこんにちは。お待たせしてしまってすみません…！」
「こっちが無理に誘ったんやから気にせんといて。今日は来てくれてありがとな」
「私こそ呼んでくださってありがとうございます。今日はお邪魔させていただきますね」
ティーセットは三つ準備されている。私の視線の先を見てオスマンさんはそれに気づいたようで「オプロイテも座り」と後ろに控えていた彼女に声を掛けた。
オプロイテさんとも話せる…！と私は喜びを隠さずに彼女に向けて笑いかける。
「いえ…私は護衛ですから」
「いいやないの。ほら、お客様だってこーんなに眩しい眼差しでオプロイテのこと見とるんよ？人の善意を無垢にしてええんか？」
「オスマンさんがいいのなら私もオプロイテさんと話したいです…！」
オスマンさんは何故か私の頭を撫でて、オプロイテさんは小さく溜息を吐いた。不躾かな、とも思ったが二人の瞳は柔らかいものだったのできっと大丈夫だろう。
「貴女とは一度話したかったの」
「私とですか？」
「えぇ。あの時、何故逃げたかったのか聞きたいわ」
「あの時…？コピーする男と対峙した時ですか？」
「そうよ。馬鹿じゃない限り相手と自分の力の差は一目瞭然だったのに。貴女は逃げなかった。それどころか拳銃を構えて…何を考えてたらそんな愚かな行為が出来るの」
オプロイテさんの怒涛のダメ出しにオスマンさんがぷっと噴き出した。それを白けた目で見た後私はオプロイテさんに視線を戻す。
「何故って理由はひとつです。オプロイテさんが護りたいものがあるように、私も護りたかったんです」
私の答えに満足したかのように二人は顔を見合わせて笑う。何かおかしいことを言っただろうか。それすら分からないが、笑っている二人を見ると私も自然と口元が緩むのであった。
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🍞 - ご、語彙力が爆発してる、、すごすぎんか？ (9月24日 22時) (
レス) @page42 id: 42c1ea8f94 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - 琥珀さん» 琥珀さんいつもありがとうございます…！番外編まで読んでくださって感謝しかありません…！また他作品は更新していくつもりですので今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月14日 20時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 完結おめでとうございます！本編のほうも、番外編のほうも、鳩山さんの素晴らしい文章に引き込まれ、読んでいて幸せな気分になれました。これからも鳩山さんの作品を読み続けさせてください…！ (2020年3月14日 13時) (レス) id: 742aa07519 (このIDを非表示/違反報告)
鳩山(プロフ) - メオさん» コメントありがとうございます！告白までしていただいて嬉しいです！これからものんびり更新だと思いますがよろしくお願いします…！ (2019年11月12日 19時) (レス) id: 55161d9c8c (このIDを非表示/違反報告)
メオ - うん、好きだ(確信)ありがとう(嬉し泣き)頑張ってくださいね！！ (2019年11月12日 14時) (レス) id: 8aa2d098f2 (このIDを非表示/違反報告)
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