今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:31,126 hit
小｜中｜大
a bolt out of the blue ページ3
普通ならむせ返りそうな生臭い臭いも今回ばかりは甘美な匂いに感じた。
足元で転がる血塗れの──彼女かも分からない有様の──彼女を俯瞰し血が沸騰するような感覚に陥る。
「……これがお前の中身なんやな」
そうゴチってもさっきのような勇ましい返答は返って来るはずもない。
「目くらいは閉じといてやるわ」
睨みを利かす事のないかっぴらいた目に触れそっと閉じる。
「楽しませてくれてありがとうな」
嫌いな戦争が少しは好きになれたわ。まあ、お前がおらんくなったらまた同じやけどな。
自分でも驚いてるんやで。こんなに人を愛しいと、殺したいと思ったのも死んだ人間がこんなに綺麗だと思ったのも。
まだ暖かい頬に手を滑らせ顔を寄せ唇にそっとキスを落とす。
「……おい、ゾム……」
背後から俺に声をかけるシッマの声には動揺の色が混ざっている。
そういや、周りにみんなおったな……。
まあ、そんなん関係あらへんけど。
人目もはばからず青い空の下、俺は彼女を抱きしめた。
つかまえた！ ci (マーシャ)→←a bolt out of the blue
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：軍パロを愛する連合軍
x他11人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2020年6月1日 12時
