【d!】アキレアの祝福を【企画】 (ページ13)

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恋せよ軍人 em (カフネ) ページ13

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ただ、平和な日常を楽しむこそ軍人であると思っている。だからこそ静かに本を読むのも一興だと思っている。

昼間の図書館は誰もいない。みんなして訓練に出ているから誰もやってこない。だからこそ平和に感じるのかもしれない。

「あの、隣いいですか」

そう聞いてくるミルクティー色の髪をしたオパールの瞳に魅入られる。紳士っぽい服装をしている。この人は軍人なのかと思ってしまう。

『大丈夫ですよ』

持っていた大量の本を使えに置き、読み始める。
彼の読んでいる本は私も読んだことあるなと眺めながら自分が読んでる本に目をやる

「その本、面白いですか」

いきなり話しかけれてびっくりして本を閉じてしまう。

『あっ....えっと....面白いです』
「良かったです。あっ、いきなり話しかけてしまって申し訳ない。私はエーミールと言います。普段は勉学の方を教えています。」

この人は軍人であるが戦場に出るような方ではないのだろう。見た感じに思えなかったのはそのせいなのだろう。
華奢な身体。こんな人が戦場で走り回るなんてことは想像つかない。

『そうなんですね。』
「はい。その本の事なんですけど」

エーミールと名乗った人は私が読んでいる本を指差しながら話を持ち出してくる。この本が何かあったのか。そもそも、この本は私がここに来てから何度も何度も読んでいる本だ。

一番のお気に入り

って言っても過言ではない。

「その本、私が書いたんです」

そう言われて思考が止まってしまった。今、彼がなんて言ったのか耳でしっかりと音を聞き取ったはずなのに脳が動いてくれない。

考えられなくなった思考を戻そうとして今日食べたご飯を思い出そうとするが思い出すことが出来ない。

『今、なんて言ったんですか』

「えっと、その本は私が書いたんですよ。初めて本を書いたので読んでる人の感想が聞きたいんですよね」

エーミールは優しく微笑んで聞いてくる。