【d!】アキレアの祝福を【企画】 (ページ22)

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Salvaci ページ22

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一瞬にして怪我をした人達が溢れた。
切り傷や打撲をした人もいれば全身火傷した人や腹に弾を入れたまんまの人など様々な人達がいる。

この場で手術しなければならない人もいる。

「A、こっちに来て手伝ってくれ。」

しんぺい神は呼び捨てで呼ぶ。
これは緊急事態なのだろう。
だから急いで向かう。

ぺ神の所まで行けばそこはまるで地獄のような現場だった。
ベッドで寝かされている兵士は何処も彼処も傷だらけで出血が止まらず滝の様に流れている。

「A包帯と止血剤を取って。」

『あっ、あっ』

声が出るが身体が動かない。
その苦しそうなその兵士の顔から目を離せない。

「はやくしろ。そこの右手にあるから。A」

『あっ、はい。』

その言葉を聞いて脳が動くようになり言われた通り物を取りペ神に渡す。それを受け取りぺ神は素早く止血剤を使って血を止める。

手術が終わりひと段落をする。

「Aちゃん、大丈夫かい。気分とか平気」

『大丈夫です。本当に救済主って言われてることはありますね。私じゃ到底出来ませんも』

「俺はそんな対それた者じゃないよ。ただ、そこにある命のある者を救いたいだけさ」

やはりこの人はすごい人だ。

「元気出して。あの人は助かったんだから。」

『そうですけども。私は足手まといでしたし』

あの現場で流れる血を見て動きを静止してしまった。
これが戦場なのだろう。
これが戦争なんだろうと改めて思ってしまった。

「よし、この戦争が終わった城下町に遊びに行こう。」

『えっ、いや。』

「美味しいカフェがあるらしからさ」

ゴリ押されてしまうが仕方ない。

私にとってもこの軍の中でも彼(ペ神)は救済主のだろう。
命を奪うも救うも出来るこの現場

ぺ神は救う側の人間なのだろう。

「Aちゃん、ボッーとしないで。ほら、怪我人の治療しに行くよ」

『はぁい』

そう言って怪我人を診る。

そして散った人もいれば散らずに残る者居た。

私達軍医は花という心臓を止めない(散らせない)ように戦場に出る彼らの生命を繋ぎ止める仕事である。

彼らの

Salvaci�・n(救済主)

である。