何度だって告白を (ページ38)

今日:6 hit、昨日:18 hit、合計:2,602 hit

38 ページ38

【ツリメ】

『ちょっと待って！みっくん可愛すぎる！やばい！』

めちゃくちゃにデカい声でそう叫ばれてびっくりする。それからすぐにみんなを連れてきて俺の前に集合する。

『美容院行くとか言ってたっけ？』

つ「言ってないよ？」

『言ってよ！心臓に悪いなあ。みっくん推しの気持ちがわかった。マッシュ似合うなあ可愛いなあ。色もいい感じじゃん。明るい色が一番好きかも』

そ「めっちゃ喋るじゃん。それでなんで呼ばれたの俺ら笑」

え「ほんとだよ。別に俺ら呼んでもみっくん可愛い～とは言わないでしょ笑」

り「ねえ気付いたんだけど、みっくんの金髪っぽい色とAが並んだらカップルっぽい」

そ「ほんとだ。インナーカラーと統一感ある」

『お揃いじゃん』

上目遣いでインナーカラーを持ち上げて笑うAが可愛いからすぐスマホを取り出して撮ってやる。

『え、なんで今撮った？』

つ「可愛かったから」

そ「ほんとだ彼女感ある」

り「ていうかみっくんってすぐAに可愛いって言うじゃん？普通おかしいけどよくAはみっくんのこと意識しないよね」

『もう日常すぎてなんとも思わないわ』

そ「なんならみんな言ってるもんね？」

『そうなのよ。えいちゃん以外はよく聞く』

つ「じゃあえいちゃんが可愛いって言えばAは好きになっちゃう説ある？」

そ「そんな簡単に？笑」

り「言ってみようえいちゃん」

え「は？なんで」

つ「いいからちょっとドラマみたいな感じで言ってみてよ」

え「えー」

嫌がりながらもAの正面に立つ。まさか本当に言うとは思ってなくてAはすごくびっくりしてる。俺もびっくりだよ。

えいちゃんはAに目線を合わせて頭に手をぽん、と置く。そらが隣で女子みたいに口パクできゃーきゃー言ってる。

え「可愛い」

やっば。破壊力。
えいちゃんってこんなにかっこよかったっけ。
Aはそっぽを向いて誰とも目を合わせようとしない。確かに今のはやばい。誰でも惚れちゃうわ。

そ「ねええいちゃんどした？演技派だね」

え「ちょっとやるからには本気でやってみたわ」

そ「罪な男！」

つ「A？無事？」

『無事ー…』

り「無事じゃないじゃん笑」

え「見た？これが俺の底力」

最強すぎてびっくりした。