何度だって告白を (ページ30)

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【エイジ】

え「A指輪なんてしてたっけ？」

『さっきもらったの』

え「誰に？」

『みっくん』

あいつ指輪渡すとか何やってんだ？
別にいいけどなんというか、恋人でもない人に指輪ってみっくんくらいしか許されない。

え「なんでもらったの？」

『普通に可愛いからだってさ』

え「えー、俺にちょうだい」

『なんでよ笑』

え「みっくんから指輪とかずるーい」

『あんたらデキてたんか…』

違うわ。なんとなく嫌なだけ。
これがみっくんじゃなかったら嫉妬で爆発してたかもしれない。

え？あれ？なんで嫌なんだよ。
俺どうにかしちゃったのかな。別にAが誰に指輪もらおうと誰と付き合おうといいはずなのに。
前までは本当にそう思ってたはずなのに。

なんでちょっと嫉妬してんの。

『えいちゃん？』

え「んぇ？」

『間抜けじゃん』

え「うるさい考えごとしてたの」

『考えごとしながら指輪ガン見しすぎ』

え「これってペアリングとかではない？」

『知らない。けど言わないってことは多分ペアリングじゃないでしょ』

え「そっか」

もしペアリングだったら多分立ち上がってたな。
なんでかはわかんないけど。

『ねえ笑』

え「なんだよ」

『どうしたの？なんか変だねえいちゃん』

え「変じゃないわ！」

そ「ねえAーって何その指輪！」

『みっくんにもらったー』

そ「へえー可愛い！」

『ほら、えいちゃんこういう反応が正しいんだよ』

そ「どんな反応したの？」

『なんかねー』

え「言うな！」

咄嗟にAの口を手で覆ったりほっぺたをぎゅっとつまんだりするけどAは笑いながら俺からの攻撃を避ける。

『なんかね、ずるいーとか言ってきたりペアリングなのか聞いてきたり考えごとしながらめっちゃ指輪ガン見すんの』

そ「いや怖い怖い」

そらは俺の方を見て何かを察したようににやりと笑う。嫌な予感がする。絶対こいつ後からなんか聞いてくる。

『えいちゃんもみっくんから指輪ほしかったんだもんねー？』

え「…そうそう」

そらを見ると呆れたような顔。
Aの鈍感さに対する顔なのか、それとも俺の間抜け具合に対する顔なのか。

え「じゃあちょっとコンビニ行ってくる」

早く逃げよう。そらに問い詰められたら面倒だし、最近忘れそうになるけど俺たちは恋愛禁止なんだ。

そ「あ、俺も行くー」

『気を付けてね』

なんっで来るの！
隣でわくわくした顔のそらが鬱陶しい。