何度だって告白を

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【ツリメ】


『みっくん起きてる？』

つ「んー…」

『ねえ起きてる…？』

つ「…起きてる！何？どした？」


俺が飛び起きたのはAが涙声で話しかけてきたから。何かあったのかと心配になり思わず飛び起きてしまった。


『絶対笑わないで聞いてほしいんだけどさ』

つ「笑わないよ？何かあったの？大丈夫？」

『…怖い夢見た』

つ「ぶふっ、あ、待ってごめん今の嘘」

『もういい帰る』


自分の部屋に帰ろうとするAの手首を掴んで引き留める。


つ「ごめんって！予想外だったからつい」

『みっくんも所詮奴らと同じか』

つ「奴ら？」

『今まで怖い夢見た時、最初はりっくんのとこ行って笑われて、次はえいちゃんのとこ行ったらまた笑われて、そらに関しては起きなかった！なんなのもう！』

つ「しーっ！みんな起きるよ」


思いの外声がデカい。本当にさっきまで寝てたの？


『あっ、ごめんなさい』

つ「それで俺のところ来たのにまた笑われて不快だと？」

『その通り』

つ「それはごめんね。どんな夢見たの？」

『みんなが私のこと覚えてない夢』

つ「随分とリアルというか」

『…そうでしょ』

つ「それで怖かったの？」

『うん。私みんなに話しかけても知らない人扱いされて、ファンの方ですか？ありがとうとか、名前は？とか聞かれて耐えらんなかった』

つ「それはメンタルくるわ」

『でしょ？みんなと過ごした時間は確かにあるし、私の記憶にはあるのにみんなの中にはないって怖いなって』


怖いし、リアリティある。
もし記憶喪失になったりしたらそんなことが起きるかもしれないから事故とかには遭わないようにしてもらわないと。


つ「じゃあAはお願いだから事故に遭わないでね。俺も気をつけるから」

『じゃあの前の内容を切実に知りたい…どこから事故に繋がったのよ』

つ「俺が怖くなってきた。一緒に寝る？」

『私しばらく眠れないからみっくんが寝るまでここにいるよ』

つ「そのセリフめっちゃ安心する」

『それはよかった。話聞いてくれてありがと』

つ「次からは俺のとこにおいでよ。もう笑わないから」

『そうする』

つ「うん。おやすみ」

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