何度だって告白を (ページ17)

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【そら】

つ「あれー？Aは？」

そ「今日美容院だって言ったじゃん」

つ「そっかそっか。もうそろそろ帰ってくる？」

そ「多分ね」

そこで玄関が開いた音がした。

つ「帰ってきた！おかえり！待って待ってめっちゃ可愛い！」

『何よ帰ってきて早々騒がしいなあ』

つ「だってほら、見てよそら」

そ「んー？」

振り向くと黒髪ストレートの美人がいた。
流石に可愛い。

そ「久しぶりに黒髪見た」

『ただの黒髪だと思うじゃん？実はインナー入ってんの。ミルクベージュだっけな？そんな感じの』

そ「ほんとだ！チラッと見えるの可愛い」

『でしょー？気に入ってる』

つ「長さは相変わらずロングなんだね」

『ロングが好きなの。短くはしないよ』

そ「ボブとかも似合いそうだけどね？」

『いや、やらない』

え「ただいまー」

そ「あ、えいちゃんとりっくん帰ってきた」

『おかえり！』

り「ただいまーってA、髪染めた？」

『うん』

え「インナー入ってる」

『そうなの！どう？』

り「可愛いめっちゃ似合ってる」

え「お洒落」

あ、えいちゃん可愛いって言わなかったな。直視できてないし。
でもわかる。Aの黒髪ロングは最強なんだよ。これを高校生の時毎日見れてた俺ら勝ち組すぎる。若かりし頃のポニーテールとかほんとに可愛かったなあ。

そ「Aほんと可愛いね。アバハウスの天使？」

『なーに言ってんの？頭おかしくなっちゃった？』

り「でもほんと可愛いー。黒髪似合う」

『え？ここ最近ずっと髪色明るめだったのってだいぶ間違えてた？』

つ「どっちも可愛いんだけどね」

え「甘々かよ」

そ「そういうえいちゃんはどっち派？どう思った？」

うーんと頭をかいて考えるえいちゃん。素直に言えよー黒髪が優勝だって。

え「黒髪」

そ「が？」

え「かー、かわいいかも」

よし言った。心の中でガッツポーズ。
それよりこいついつからこんなウブになったんだよ。

そしてAもAだ。ちょっと嬉しそうにしてんじゃないわ。

『みんな褒めてくれるし、しばらく黒髪ロングで安定かな』