何度だって告白を (ページ12)

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翌朝。

なぜか近くに人肌を感じて考える。
誰だよ俺の隣で寝てるの。

男の中の誰かだろう。酔っ払ってそのまま俺の寝てるところにダイブしてきたのかも。

え「もー」

目を開いて寝返りをうつ。
すると至近距離にAの顔がある。

え「え、ちょ、やばいやばい」

色々意味がわからなくなってとりあえずそこからどいてみる。
ああ、そういえば昨日Aと寝たんだ。
いやAと寝たとかいうワードだいぶやばいだろ。それに壁にもたれかかって寝るつもりがいつの間にこんな状態になったんだ。

『うーん、えいちゃん？おはよ』

気付いてる？俺が隣にいたことに気付いてる？
それとも気付いてないフリをしてくれているだけ？

『何この距離。気まず笑』

笑ってんじゃねえよ。だいぶやばいことをしてしまったことに気付いてる？

『いやなんか言ってよ。私だけ喋るじゃん』

え「おはよ。つーか、ごめん」

『何が？』

え「いや俺、知らない間に添い寝みたいなことになっちゃってたみたいで」

『あー、いいよ全然』

え「いいの？」

『えいちゃんなら気にしないよ今更。昨日は眠れなくて困ってる私を助けてくれてありがとう。おかげで快眠快眠！』

気にしないよ。
えいちゃんなら。

あ、こいつってどこまでも俺のこと男だと思ってないんだ。確かにそういう決まりは作ったけど、これはこれでちょっと悲しい。

『えいちゃんもこんな奴と添い寝したってどうも思わないでしょ？だからそういうこと』

いや、考えるよ。多分、Aだから色々考えてしまうんだ。
好きとかそういうんじゃないはずけど、大事な人だから余計な距離を縮めて傷つけたりしたくない。

多分、多分だけどそういうこと。