検索窓
今日:8 hit、昨日:34 hit、合計:15,043 hit

24 ページ24

秀徳高校に入学してから、1ヶ月半ほど経ち、休み時間にいつも一緒にいる友人が1人できた。また、先日終わった1学期の中間テストはまずまずの成績で、学業の方でも安定した高校生活を送るようになっていた。

ただ一つ、気に食わない点を挙げるとするのならば昼休みのことだ。私が連んでいる友人は部活が相当忙しいらしく、朝や放課後のみならず昼休みにも活動をしているらしい。そのため昼ごはんを食べるときは、その子とは違う人たちと一緒にいる。




「やっほーお姉ちゃん!」

「真ちゃん、行こーぜー」

4限が終わるといつものように私のクラスへやってくる梨花と高尾くん。梨花は私に、高尾くんは緑間くんに、声をかける。そして私たち2人は、いつも無理やり空き教室へと誘拐される。

つまり、私がいつも昼ごはんを食べるメンバーは、梨花、高尾くん、そして、クラスで最も気の合わない緑間くんだ。

宮地先輩の一件以来、梨花は部活で高尾くんとだけでなく、緑間くんともよく喋るようになったようだ。そしてその輪にいつの間にか私も入ってしまい、結局、お昼休みはこのメンバーでいるのが固定となってしまった。

梨花も高尾くんも、私が緑間くんのことを気に入らないと知っているのに、だ。

「んでさー、この前めっちゃ暑かったのに、真ちゃん自販機でおしるこ買ってやがんの!」

「マジ!?それめっちゃ面白い!」

「おしるこは好物だ。好きだから買っただけなのだよ」

「でもあんな暑い日に飲むとかありえなくね?Aちゃん」

「そうだね。まあ、そもそも私は、おもちが嫌いだからおしるこなんて絶対買わないけど」

「……」

「……」

「「あはは……」」

高尾くんが話を振って明るくしようとするも、結果的に私と緑間くんとの空気を悪化させただけだった。高尾くんも梨花も、思わず声に出して分かりやすく苦笑いしている。まあ、これもいつものことだ。

現在でも私と緑間くんの仲は悪かった。これでも最初の頃より幾分かはマシになった方だが。

お互い関わらないことが1番の解決策であると、私も彼も分かっているがそうもいかなかった。2週間前の席替えで、再び彼と隣同士になってしまったからだ。しかも彼は窓側の一番後ろ、私はその右隣と、逃げ場はほぼない。

さらに言えば、その日のおは朝占いは、1位が蟹座で、2位が魚座だったため、更に溝は深まった。また、日によっては彼のラッキーアイテムが大きく、目障りで言い争いが起きることも、しばしばあった。

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 緑間真太郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぷよぷよぷよん♪ | 作成日時:2022年4月22日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。