壁 ページ42
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事務所内の一室。
その扉の前にHiHi Jetsの6人が立っている。
全員顔が強ばっていて、どこか緊張しているようだ。
優｢……よし、行くか。｣
高橋がドアをノックしようとした時だった。
内側からドアが開く。
その先にいたのは彼らの目的でもあった滝沢社長。
滝｢HiHiか。全員揃ってどうしたんだ？｣
優｢突然申し訳ございません。お時間の都合がよろしければ少し話をさせて頂けませんか？｣
高橋がそういうと、隣にいた秘書は滝沢社長へと耳打ちをする。
滝｢全員でくる、っていうことはそれほど重要なんだよな？｣
｢はい。｣
滝｢中、入れ。｣
恐らく、スケジュールはつめつめなのだろう。
秘書が滝沢社長に声をかけるが、それを制してHiHi Jetsのメンバーを中へ招き入れる。
滝｢少し席を外してくれ。｣
滝沢社長の言葉にかしこまりましたと、部屋から出ていく秘書。
滝沢社長はそのままソファに腰かけ、6人の方を向いた。
滝｢話、とはなんだ？｣
優｢簡潔に言わせていただきます。今回、MVを撮っていただく監督の変更を願います。それが無理なのであれば僕たちは意地でも僕たちの求めるものを主張させて頂くのみです。｣
滝｢ほう。監督の変更を申し出た理由はなんだ。｣
優｢僕たちは6人でずっと活動してきました。藍染に関してもそうです。性別という壁を感じないパフォーマンス、全員でステージに立つ時に女だから男だからと区別されるようなことはしないのがグループでの暗黙のルールです。｣
優｢ただ、今回。初めてのMVには僕たちの想いは聞き入れて貰えず、藍染のことを欠陥扱いされたことが許せません。｣
表情を変えず、話を聞いていた滝沢社長の顔色が変わった瞬間を見逃さなかったのは臆することなく主張を続けた高橋だった。
優｢その様子では杉本さんの意向は伝わっていなかったようですね。｣
高橋は手に持っていたファイルを滝沢社長へと渡した。
優｢こちらは杉本さんから頂いた企画書です。｣
優｢ジャニーさんの意思を継いでいる滝沢さんがこの企画書を見てすんなり頷いたとは思えない。それが僕たちの意見です。｣
滝沢社長は高橋から手渡された企画書に目を通す。
それと同時に机からファイリングされたものを取り出し、見比べるように企画書を並べた。
滝沢社長は見終えると企画書をふたつとも自身のカバンへとしまった。
滝｢真実を伝えてくれてありがとう。｣
滝｢それと申し訳なかった。｣
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くれいじー。(プロフ) - ｶﾘﾝさん» コメントありがとうございます。そしていつもご覧頂いているようで本当にありがとうございます。少し書き直しをしていたため、パスワードを公開しておりませんでした。作品紹介ページの最後にパスワードのヒントを記載しております。そちらからよろしくお願い致します。 (2021年3月3日 23時) (
レス) id: 417b7086e1 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのまた、パスワードをかけないことは難しいのでしょうか？本当に大好きな作品なので続編を早く見たいです。お手数をおかけいたしますがご対応よろしくお願いいたします。長文失礼しました。 (2021年3月3日 23時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのですが、パスワードは本当に作間君の呼び方と夢主の誕生日なのでしょうか？開かないため続編を読むことが出来ません。なのでパスワードを変えたのであればそちらを教えて頂きたく思っています。 (2021年3月3日 22時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれいじー。 | 作成日時：2021年1月15日 2時
