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『……と、いうことがあって。』
俺は廉くんに全てを打ち明けた。
この間監督の方に言われたこと、Aが少し変わったこと、そしてAが検索していたこと。
『お、おれ、、どうしたらいいかわかっ……んなくて……』
廉｢高橋、泣くほど抱え込んでたんやな。｣
廉くんはティッシュを俺に渡しながらそう言った。
気付かない間に泣いていたみたいだ。
俺が泣くことじゃないのに。
苦しいのはAなのに。
何も力になれない自分が死ぬほど嫌で堪らなかった。
廉｢辛かったやろ、高橋も。｣
廉くんの口から放たれた言葉はとても意外だった。
『え？』
廉｢あいつのことや。勝手に自分のせいにして、勝手に責任感じてんとちゃう？｣
廉｢女だから、私がいなければ、私が男じゃなかったから、そう思ってんやろうな。｣
廉くんはお酒の入ったグラスを片手にそう言った。
そんな廉くんの目線の先にあったのは見た事のある写真だった。
Aがまだ関西にいた時の写真。
そこにいるAは心から笑っていて。
それは最近俺らが見なかったAの笑顔だった。
廉｢やけどな、Aは女やから今があんねん。｣
『え？』
廉｢女やからジャニーさんの目に止まった。女やから新しいものを求められてHiHi Jetsに入った。きっとそうやろ。｣
廉｢あいつがもし男やったらジャニーズにすらおらん可能性もある。｣
廉｢もちろん、女やからってアンチもおるやろうし今回のその監督さんのような見方をする芸能界の人間もおるやろ。｣
廉｢ただな？高橋たち5人がAの変化を受け入れるなんてことをしたらあかん。｣
廉｢ジャニーさんがあいつを託したのは紛れもないお前らや。そんなんであいつの輝きを奪ったらあかん。｣
廉｢その輝きを奪うなんてことがあったらな。俺はお前らを絶対に許さへん。｣
廉くんが俺を見る目はいつもと違う。
Aをどれだけ大事に思っているか、それが痛いくらいに伝わった。
『廉くん……。』
廉｢お前らしかHiHi Jetsの藍染Aを守ることは出来ひんよ。｣
廉くんのその言葉が俺は欲しかったのかもしれない。
Aを守るのは俺ら。
俺らを守ってばかりいるAは守られることを知らない。
俺らがあいつを守るしかないんだ。
『廉くん！ありがとうございます！』
廉｢おう。｣
『俺、あいつのとこ。行ってきます！』
俺は廉くんにお礼を言って家を飛び出る。
タクシーに乗り込み、向かった先はAの家だった。
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くれいじー。(プロフ) - ｶﾘﾝさん» コメントありがとうございます。そしていつもご覧頂いているようで本当にありがとうございます。少し書き直しをしていたため、パスワードを公開しておりませんでした。作品紹介ページの最後にパスワードのヒントを記載しております。そちらからよろしくお願い致します。 (2021年3月3日 23時) (
レス) id: 417b7086e1 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのまた、パスワードをかけないことは難しいのでしょうか？本当に大好きな作品なので続編を早く見たいです。お手数をおかけいたしますがご対応よろしくお願いいたします。長文失礼しました。 (2021年3月3日 23時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのですが、パスワードは本当に作間君の呼び方と夢主の誕生日なのでしょうか？開かないため続編を読むことが出来ません。なのでパスワードを変えたのであればそちらを教えて頂きたく思っています。 (2021年3月3日 22時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれいじー。 | 作成日時：2021年1月15日 2時
