あの日から。 ページ18
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side Y.T.
あの日からAは少し変わった。
俺に変声期の頃ってどんなだった？とかどのくらいかかった？とか。
単純に興味からなのかと思ってた。
けど、その違和感から確信に変わったのはつい最近だ。
見ようとして見たわけじゃなく、ただ目に入ってしまったそれ。
Aが調べていた《男性ホルモン注射》についてのホームページ。
見た目だけではなく、本当に女性としての自分を捨てようとしていることに気付いた俺は誰にも相談できないまま日を過ごした。
どうしたらいいのか、俺が何かを言うべきなのか分からなくて。
Aと会うとどうしようも出来ない気持ちに駆られ、Aを避けるようになった。
今日も撮影を終え、みんなから逃げるように事務所に忘れ物をしたと言い訳をして何も忘れていない事務所へと戻ってきたところ。
共有スペースのソファに腰掛けテーブルにうつ伏せる。
『……どうしたらいい、俺は。』
ぼそっと呟いたつもりだった。
そう、そのつもりだったんだ。
？｢高橋？｣
名前が呼ばれた気がして顔を上げた先にいたのは廉くんだった。
廉｢どないしたん、こんなとこで。｣
『廉くん、お疲れ様です。』
廉｢何してん？｣
『いや、ちょっと……』
Aのことで悩んでます、なんて言えず。かと言って良い言い訳も思い浮かばず言葉が出てこない。
そんな俺に廉くんはこういった。
廉｢今日時間あるか？｣
『はい、仕事はもう終わったので。』
廉｢こんなご時世やし、外に飯は行かれへんから俺ん家きぃや。｣
『え？』
廉｢久しぶりに飲もや。｣
さー、となればはよ行くで〜と俺の返事も聞かずスタスタと歩き出す廉くんの後を急いで追った。
廉くんの後をついて行けば久しぶりの廉くんの家の目の前に。
廉｢とりあえずなんでもいい？｣
『あ、はい！』
廉｢そこ座っとき。｣
廉くんに促されるままラグの上に座る。
手渡されたビールの缶。
開けて、口に含めば口内に広がる苦味。
まるで俺の今の気持ちを表しているかのようだった。
そこから他愛のない話をしながらお互いにお酒が進んでいた時。
廉くんが口を開いた。
廉｢で、何があったん？｣
『いや、その、』
廉｢話、聞くで。｣
廉くんのその目は何かを察しているかのようで少しだけ怖かった。
ただ、Aとも仲のいい廉くん。
この人なら、と思い俺は話すことを決めた。
『実は……』
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くれいじー。(プロフ) - ｶﾘﾝさん» コメントありがとうございます。そしていつもご覧頂いているようで本当にありがとうございます。少し書き直しをしていたため、パスワードを公開しておりませんでした。作品紹介ページの最後にパスワードのヒントを記載しております。そちらからよろしくお願い致します。 (2021年3月3日 23時) (
レス) id: 417b7086e1 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのまた、パスワードをかけないことは難しいのでしょうか？本当に大好きな作品なので続編を早く見たいです。お手数をおかけいたしますがご対応よろしくお願いいたします。長文失礼しました。 (2021年3月3日 23時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾘﾝ - あの、ずっとこちらの作品を愛読させている者なのですが、パスワードは本当に作間君の呼び方と夢主の誕生日なのでしょうか？開かないため続編を読むことが出来ません。なのでパスワードを変えたのであればそちらを教えて頂きたく思っています。 (2021年3月3日 22時) (レス) id: 7ac2aae209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれいじー。 | 作成日時：2021年1月15日 2時
