僕たちは「夢」の中

初めて呼び ページ3

翔平目線









僕たちルーキーの歓迎会にAが参加して話をしてから仲良くなった。



そんなAは野手会にも参加しててより話す機会が増えた。






野手会にはお兄さんである松本さんもいるし、納得してたんだけど、







だけど、なぜか









「翔平！」久しぶり、









新垣「あれ、Aちゃんじゃん、」どうしたの、









そう、これは投手会









だから野手の松本さんの妹であるAは呼ばれないはずなのに。









「こんばんは、今日はなおくんに誘われて、」ついてきちゃいました、









そうやって笑っているAのこと、かわいらしいな、と思いつつもあることに気が付いた。









・









なおくん…？









大「A、」なおくんって、









「ああ！上沢直之のなおくん」









僕とか同学年が名前で呼ばれるのはわかるけど、なおくんって、









上「A、」斎藤さんが呼んでる、









「あ、わかった、」じゃあ後でね、









話の途中で上沢さんが、Aの名前を呼んで
(それにも少しもやっとしたけど)




笑顔でAは斎藤さんのいる方へ行ってしまった。





・






新垣「なあ、あれってさ、」付き合ってるのかな、









大「どうなんですかね」









新垣さんが僕に話しかけてきたけど、僕はちゃんと答えられずにいた。









居酒屋で席に着くも、Aはちゃっかり上沢さんの横に座っていて。
(ルーキーは固まって座らなきゃいけないから仕方がないんだけど)









挨拶し回りながら、Aを見るとほかの先輩たちにも可愛がられていて。









聞くと去年から鎌ヶ谷によくいっていたため、先輩方とも仲が良いそう。








それでも聞く限り下の名前で呼んでいるのは今のところ上沢さんだけだ。









二人が顔を見合わせて笑いあっているとこを見てしまって、









なんだか、胸がもやもやした。









・









(なんでだろ、)胸やけみたいだ、









・

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