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お兄ちゃんは驚いた顔をして私の顔を覗き込んできた。
そりゃあそうだ、大阪から実家の埼玉に一時的に戻ってきてて、
翔平としばらく会っていないことも知っていたから。
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松「…つわり、ばれなかった?」
「…うん、」
「おなかも大きくないし、最近疲れてるからって言って、あんまり食べなかったから」
「だけど、途中からつらくなってきてさ、」
松「…ごめん、思い出させて、」
お兄ちゃんがほっぺを撫ででくれて、そこで初めて自分が泣いていることに気が付いた。
「泣いちゃうの、二回目だね、」
松「ごめん、」
「ううん、これからはお兄ちゃんにも話すって決めたから」いいの、
そういえば、あの出来事をお兄ちゃんが知ってから、二人で話すの初めてかもしれない。
松「これからのこと、ちゃんとAから話してほしい」
真剣な目で、背筋を伸ばして私の話を聞こうとしてくれている。
なんか、自分のことをどれだけお兄ちゃんが考えてくれているのかを改めて実感して、
やっぱりお兄ちゃんとなおくんは特別だなって。
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「埼玉の実家でこの子を産むよ、」
松「何か月だっけ、」
「もうすぐ4か月」
恐る恐る、お兄ちゃんの手が伸びて、私のおなかに触れた。
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松「Aと翔平の、」
なんだか不思議な感覚だった。
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自分な好きな人との子どもが、おなかの中にいるなんて。
でもこの子の誕生には、あの出来事が関係している。
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kr1y6(プロフ) - saraさん» ありがとうございます(*´▽`*)頑張って書いているのでお待ちください! (2017年11月23日 3時) (レス) id: fc44881dfb (このIDを非表示/違反報告)
sara - 一気読みさせていただきました。最高の作品です!!ぜひ続編希望します。楽しみに待ってます。 (2017年11月14日 13時) (レス) id: 4be05b52fd (このIDを非表示/違反報告)
kr1y6(プロフ) - ふうかさん» コメントありがとうございます(*⌒∇⌒*)そんなふうにいってもらえて嬉しすぎます.../// (2017年10月24日 21時) (レス) id: fc44881dfb (このIDを非表示/違反報告)
aoi_(プロフ) - kr1y6さん» ありがとうございます!(*´ω`*)これからも応援してます! (2017年10月24日 20時) (レス) id: 01aa00f3a6 (このIDを非表示/違反報告)
kr1y6(プロフ) - ゆうなさん» わー!コメントありがとうございます(*>∀<*)続編頑張ります! (2017年10月24日 20時) (レス) id: fc44881dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanami | 作成日時:2017年9月21日 15時