お前ら俺の事好きすぎない？

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「〜♪」

「A、随分ご機嫌ですね」

「だってさ、面白くない？」

「…あぁ、Aは…おや、今回も満点ですね。」

「当たり前じゃ〜ん。だってほら、今回も面白いもんが見れそうじゃん？」

目の前には自分が成績優秀者が確かめる生徒達。

分かりやすく表情を変えるからちょっとしたコミックを見てるみたいだ。

いやぁ……面白い…。

「ふふ、あなたも趣味が悪いですね」

「ジェイドが言うことかな…それ」


何か癪に触ることを言われた気がするがとりあえず一際煩い集団に目を向けた。

…ん？あの黒髪は…、
アズールから聞いてた狸を連れてる監督生じゃん。
あとこの間の…ハートとスペードのハーツラビュル生？

「上位５０名にオレ様の名前は！？」

「さすがに平均９０点以上なら、５０位以内には入っているよな！？」
「１０位、２０位……な、無い！
４８、４９、５０位
……無い、オレ様の名前がどこにも入ってねぇんだゾ〜〜！！」

「ぼ、僕の名前もない……」

「って、ちょっと待て。
成績優秀者のリスト、名前の横に全教科の総合点が書いてあるけど……
上位３０人以上が、満点の５００点じゃん！」

「「ま、満点〜！？」」

「それより……オレ様、５０位以内に入ってねーと“契約違反”になっちまうんだゾ！」

…お、まさかこいつらも契約者？
狸はともかく青いスペードの奴とか頭良さそうなのに意外だな…。

「え……“契約”って、グリム、まさかお前……」

「エース、その顔はお前ももしかして……」

シュワアアっと音がしたと思ったらたくさんの人の頭からイソギンチャクが生えてきて……

…………面白すぎる……………。

「ふな゛っ！？な、なんじゃこりゃ〜〜！？頭にイソギンチャクが生えた！」

「グ、グリムもアイツと契約してたのか！？卑怯だぞ！」

「そういうデュースの頭にも生えてるじゃねーか！」

 「ぶふっ…」

「ふふ、A、笑ってはいけませんよ。そろそろラウンジに戻らないと。」

「はぁい……んふッ」

騒いでいる内容が1年生にしては幼稚で思わず吹き出してしまった。
 
「こんなもの、すぐに引き抜いて……
いでででっ、取れねぇんだゾ！」

はぁ…
これは面白いものが見れそうだなぁ、とかぼんやり思いながらジェイドの背中を追った。


＊＊＊

やっぱりAさんもオクタヴィネル寮だからこのくらい人を見下せるスキルが無いとな…と考えた結果ワケわからんことになった

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