(☆) １９ .。 ページ19
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またまた同じ日のこと 。
家に帰って部屋に入ると 、勉強をしている望がいて 、おかえり 〜 と手を振っている 。
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「 何でいるの … 」
望「 あかん ? 」
「 いいけど 」
望「 ですよね 〜
あ 、A 。わからんとこあったから教えて 」
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部屋の入口で立ち止まっている私に 、ちょいちょい 、と手招きをする 。
いつも通りの望に安心と戸惑いを抱えながら 、鞄を下ろして望の向かいに座った 。
差し出された問題を解いていると 、望がじいっとこっちを見ていることに気づく 。
少し頭を上げると 、頬杖をついている望と目が合って 、望は微かに微笑んだ 。
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望「 今日はさ … 勉強教えてもらいにきたのもあるけど 、ほんまは話したかってん 」
「 うん … 何 ? 」
望「 多分やけどさ 、もう誘われてると思う 。今週末のお祭り 。
…… 誘われてるやろ ? 」
「 う 、ん … 」
望「 男 ? ってかあいつらやろ ? 」
「 … うん 」
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望「 俺もAと行きたいねん 」
望「 … やから 、考えといてくれへん ? 」
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あの後 、望はじゃあな と微笑み 、私の頭をポンポンして 、部屋を出ていった 。
望が部屋のドアを閉めた瞬間 、大きなため息を吐いた 。
今週末までに 、どう決心すればいいのか 。
制服を着替え 、気晴らしに外へ散歩に出た 。
気晴らしと言っても 、考えていることは変わらずお祭りのことだから 、気晴らしになっていないけど 。
家からちょっと歩いた所で 、流星に会った 。
丁度 、流星のことを考えている時だった 。
流星は制服姿でイヤホンをつけて歩いている 。
こっちに向かってくる流星を見つめていると 、流星はようやくこちらに気づいたよう 。
流星は 、久しぶりやなー って微笑んだ 。
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流「 なんでそんなびっくりしてん ? 」
「 いや … 丁度流星のこと考えてたから 、ちょっと 、びっくりした 」
流「 なにそれ 、」
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いつもなら笑って終わる会話が 、
今は照れながら 、俺もAのこと考えてたで って 。
その後 、少しの沈黙が続き 、流星がなにか決心をしたように口を開く。
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流「 そんなこと言われたらさ 、俺勘違いしてまうから … 」
流「 …… 俺と 、今週末 、お祭りに行ってほしい 」
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作者名：だいきち 。 | 作成日時：2016年7月1日 7時
