愛してるゲームーKPー (ページ11)

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神宮寺 VS 平野ページ11

神宮寺side

玄樹と海人は全然愛してるゲームしてなかったけど、微笑ましかったな。小動物同士が戯れてる感じ。

2人に「お前らさ～」と言う紫耀もなんだかんだすごい笑ってるし、俺と同じこと思ってるんだろう。

平「じゃあ俺らでちゃんとした勝負しようぜ」

紫耀が振り向き、俺と目線を合わせた。

神「いいね、やろうよ」

髙「2人とも強そう」

永「いや、逆にすぐ終わりそう」

岸「あ～、逆にね！」

廉に激しく頷いているけど、たぶん岸くんは逆の意味よくわかってない。かく言う俺もわかんない。

まあなんにせよ、すぐ終わらせてやりますよ、俺が！

2人で向き合うと、紫耀が先に口を開いた。

平「じゃあ言うよ？ジン、愛してる」

神「俺も紫耀を愛してるっ、よ」

……あれ、なんか全然できない。もう笑いそう。

普段仲良くしている分、こんなこと言い合うのめっちゃおかしいんだけど！

紫耀も同じなのか、目の前で唇を震わせながら必死に耐えてる。

……これはもう、早く攻めないと。

平「……あいしてる、」

ギリギリ発音された紫耀の言葉を聞いた直後。

紫耀の顎をくいっと持ち上げ、鼻先が触れ合いそうなくらいに顔を近づけた。

神「本当に愛してるよ、紫耀」

平「……ふっ」

神「よっしゃ！はははっ！」

平「ねえお前さー！そんなのあり！？」

紫耀が笑いながら俺を指差してくる。

あっぶねー！勝った！

岩「今のはかっこよかった」

岸「彼女のお墨付きじゃん！ ……いって！」

バシッ！と強い音が響いたかと思えば、岸くんが左腕をさすっていた。その隣で玄樹が「ばか」と呟いてる。平和だな。

神「なんかめっちゃ恥ずかしかったんだけど！」

平「ジンがすぐ笑いそうになるからつられたじゃん！」

神「いや、紫耀も序盤から笑ってたよ！」

2人で同じことに笑い合うこの時間がこんなにも楽しいのは、紫耀もそう思ってくれているって確信があるから。

…