ep.17-2 不意打ちーSide.Kー ページ44
「ダンデさんとね、メッセージのやり取りしてた時に…どうせなら、何も言わずに会って驚かせちゃえって提案されて」
「いやー、そこまで驚いてくれると、やった甲斐があるな」
楽しそうに笑うAとダンデに、俺はただただ乾いた笑いしか出てこなかった。
まだしばらく先でしか会えないって思ってたのに、こんな急に会えるとか…心臓に悪すぎんだろ。
「…ったく、ほんと、タチ悪いぜ。だけどまあ、元気そうでなによりだ」
ポンっと頭を撫でてやれば、擽ったそうに、でも嬉しそうに笑うA。
ちくしょう、可愛すぎる。
気を取り直し、俺達はレストランに入ると、久しぶりに会話を楽しんだ。
楽しい時間は本当にあっという間に過ぎてしまうもので、ダンデがこの後用事があるってことでお開きに。
まだAと過ごしていたい…と、そんなことを考えていれば、なんとAの方からどこかでお茶でもしないかとお誘いが。
見せたい写真が沢山あるのだと目を輝かせるAにNOなんて言うはずもなく、その誘いに乗った。
「ーーそれで、こっちはデンジさんに連れて行ってもらって…」
見せてもらったのは、ガラルにはいないポケモンや、見たことの無い景色。
新鮮なそれに、俺もなんだか旅行気分を分けてもらってる感覚だ。
そんな会話の中に、さっきからチラホラと聞き慣れない名前が混ざってる。
誰だ、デンジって。
明らかに男の名前であるそれに、少しずつモヤモヤがでかくなる。
「…なぁ、A」
「ん？どうしたの？」
不思議そうに首を傾げているA。
俺が何考えてるかなんて、想像もつかないんだろうな。
「デンジって、誰なんだ？」
「あっ、そうだった、わかんないよね。デンジさんは、シンオウ地方の最後のジムリーダーさん！でんきタイプのジムなんだけどね、すっごい強くて…」
「随分仲良くなったんだな」
興奮気味にそう語るAに、半ば投げやりに言葉を投げつけた。
…かっこ悪いな、俺。
バンダナを少し下げて目を合わせないようにする。
何やってんだいい大人が、なんて考える余裕はあまりなかった。
「…ごめんね、気分害しちゃった？」
そうやって、心配かけたいわけじゃねぇ。
Aに悪気がないのは十分に分かってる、悪いのはいちいち反応して機嫌を悪くさせてる俺の方だ。
Aは全く悪くない。
「…なんでもねぇ。楽しかったんだな」
なんとか取り繕ってそう言えば、Aの頭をくしゃりと撫でた。
．
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真希(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございます、よくよく見てたら１箇所完全に誤字してましたね…； 他の箇所は恐らく大丈夫かと思いますので…教えていただきありがとうございました！ (2019年12月27日 19時) (
レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アラベスクタウンのジムリーダーはポプリさんではなくポプラさんですよ…(小声) (2019年12月27日 15時) (レス) id: 99879ec7c1 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - 山葵さん» こちらにまでコメントいただいてめちゃくちゃ嬉しいです…！(；▽；) 頑張って書き上げますので、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年12月18日 2時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
山葵(プロフ) - 真希さんの書くキバナさん、ほんとに好きです…！！！！頑張って下さい！！！ (2019年12月17日 23時) (レス) id: 40ec5f6136 (このIDを非表示/違反報告)
真希(プロフ) - ハイサネさん» コメントありがとうございました！バトル風景書いたの初めてだったので、きちんと伝わっててほっとしてます…！応援もありがとうございます、とっても励みになります！ (2019年12月17日 19時) (レス) id: c3944fcbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真希 | 作成日時：2019年12月6日 2時
